エドガー・ライト

英ドーセット生まれ、サマセット育ち。10代の頃から8ミリカメラで短編映画を撮り始め、20歳の時に低予算で完成させた長編映画「A Fistful of Fingers（原題）」（95）で映画監督デビュー。その後、TV業界に入りコメディ番組の演出を担当し、メガホンをとったシットコム「Asylum（原題）」で俳優のサイモン・ペッグに出会う。ペッグが主演し、その親友ニック・フロストも出演したTVドラマ「SPACED 俺たちルームシェアリング」（99、01）を監督し、英国内で脚光を浴びる。長編映画2作目で、ペッグとフロストを主演に迎えたゾンビコメディ「ショーン・オブ・ザ・デッド」（04・日本劇場未公開）が世界中の映画ファンの間で話題になり、同じくトリオで臨んだ「ホット・ファズ　俺たちスーパーポリスメン！」（07）もハリウッド映画へのオマージュを詰め込んだアクションコメディに仕上げ、期待の若手監督となる。人気コミックを実写映画化した「スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団」（10）は興行的には振るわなかったもののカルト的な人気を得ている。スティーブン・スピルバーグ監督の「タンタンの冒険　ユニコーン号の秘密」（11）ではジョー・コニッシュとスティーブン・モファットとともに脚本を担当。再度ペッグとフロストと組んだ監督作「ワールズ・エンド　酔っぱらいが世界を救う！」（13）も高く評価された。マーベル・スタジオズの「アントマン」（15年全米公開予定）ではコーニッシュと共同で脚本を書きあげ、自らメガホンをとる。その他、コーニッシュの初監督作「アタック・ザ・ブロック」（11）や「サイトシアーズ　殺人者のための英国観光ガイド」（12）などで製作総指揮を務める。