ピーター・フォンダ

名優ヘンリー・フォンダを父に、ジェーン・フォンダを姉に持つ芸能一家のもと米ニューヨークで生まれる。ブロードウェイの舞台で俳優としてのキャリアをスタートさせたのち、1963年に「タミーとドクター」でスクリーンデビュー。アメリカの真の姿を求めてバイクを走らせる若者たちの旅路を描いたアメリカン・ニューシネマの傑作「イージー・ライダー」（69）では製作・共同脚本・主演の三役を務め一躍人気スターに。同作は、第42回アカデミー賞の脚本賞にノミネートされ、98年にはアメリカ文化の遺産として保存に値する「文化的、歴史的、芸術的」に重要な作品としてアメリカ国立フィルム登録簿（National Film Registry）入りを果たしている。「さすらいのカウボーイ」（71）では主演のほか監督業も務めた。97年には映画「木洩れ日の中で」でアカデミー主演男優賞にノミネートされた。近年の主な出演作に、映画「ゴーストライダー」「3時10分、決断のとき」（ともに07）、「処刑人II」（10）、「コンテンダー」（15）などがある。2019年8月16日、米カリフォルニア州ロサンゼルスの自宅で肺がんによる呼吸不全のため死去した。