北条司の大ヒットコミックをアニメ化した「シティーハンター」の劇場版。新宿を拠点にさまざまな依頼を解決する凄腕の始末屋「シティーハンター」の冴羽リョウとパートナーの槇村香のもとに、動画制作者の女性アンジーから、逃げた猫を捜して欲しいとの依頼が入る。一方、警視庁の野上冴子は海坊主と美樹の協力を借り、バイオ企業ゾルティック社の発明について捜査に乗り出す。その発明は戦場の兵士を超人化する恐ろしいもので、かつてリョウをむしばみ、パートナーの槇村秀幸を死に追いやった「エンジェルダスト」の最新型だった。声優陣にはリョウ役の神谷明、香役の伊倉一恵らオリジナルキャストが再結集。前作「劇場版シティーハンター
新宿プライベート・アイズ」に続いてこだま兼嗣が総監督、「機動戦士ガンダム
閃光のハサウェイ」のむとうやすゆきが脚本を手がけ、「TM NETWORK」がエンディング曲「Get Wild」に加えオープニング曲も担当。
劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)評論(18)
前半は日常的なシティハンターのおちゃらけたシーンや時にカッコ良いシーンで盛り上がるが、ストーリーが進むにつれて場面飛びが多くなり、前作と比べごちゃごちゃとした印象だった。また、最終章への幕開けということで、今回の映画作品自体は完結するが、ストーリーとしては悲しい結果となり、最終章への導入ということでなんだかもやもやする幕引きとなり、次回作に期待したいと思えた。しかしテイストが変わったとはいえ、シティハンターの魅力は存分に楽しめ、最終章への期待も高まるような作品である。そのため最後にGet Wildが流れると、いつもとは違う感情でそれを聴くこととなったが、やはりGet Wildはシティハンターには不可欠なものであると感じた。
TOHOシネマズ新宿での舞台挨拶
本作では、前作より作画などのクオリティーについては、やや上がったような気がしますが、前作で秀でていた楽曲の使い方が活かされていないように感じました。
アニメ版「シティーハンター」において切っても切れない関係にあるのは、エンディング曲として有名過ぎる「TM NETWORK」による「Get Wild」。
もちろん本作においてもそれは鉄板として使用されています。
ただ、かつて一世を風靡していた「TM NETWORK」による楽曲は、テレビアニメ版の第2部エンディング曲「STILL LOVE HER (失われた風景)」など様々あります。まさに前作は、この数々の名曲を流すことで世界観をより際立たせ、付加価値を増大させることに成功した興味深い作品だと感じていました。
ところが、本作では「Get Wild」以外は基本的に新譜を使う試みをしていたのです。これが現代で圧倒的な存在となり得る楽曲になっていれば問題ないのですが、個人的にはそうは感じることができず、前作の「巧みな雰囲気作り」において失速してしまった印象を持ちました。
そのため、前作を★4.5とすると、本作は★4.0となるくらいの逆インパクトがありました。
本作の内容における評価が分かれるとすると、終盤の冴羽リョウと槇村香の行動において、コアなファンであればあるほど、「そんな行動はしないはず」といった違和感を持つのかもしれません。これについては、「そうせざるを得ない設定」を考えると私は自然に感じられましたが、深い葛藤のようなものを、より伝わりやすくするための「描写を工夫する演出」が可能であった感もあります。
同時にコアなファンであればあるほど、声優続投にこだわる制作姿勢には評価が上がる面もあるでしょう。ただ、全ての声優が必ずしも「当時」を上手く再現できるわけでもないので、この点も評価が分かれるところなのかもしれません。
いずれにしても、本作は最終章への「序章」であり、それに向けてなのか前作以上の作品のコラボの影が転がっていて、これらがどのようにつながっていくのかは興味深くもあり、どんな形で最終章を締めくくるのか続きを待ちたいと思います。
前回も失礼ながら決して面白いフィルムではなくシナリオも破綻していると感じたが、歴代の楽曲を散りばめた構成、TVシリーズで様々な役を務めていた山寺宏一氏が敵役を演じること、EDの名場面集、加えて強力な宣伝展開など周辺も含めてファンが楽しめる企画だったことが大きなブーム、成功に繋がっていたように思います。
今回は満を持して「最終章」を謳う売り出し方がなされファンは期待したと思いますが、原作の「海原編」を皮を被った駄作でした。
オリジナルストーリーであることを否定しませんが、この海原の登場の仕方にファンは盛り上がるのでしょうか?何が「最強の敵」なのか?香はこれでいいのか?海坊主ほかの出番も少ないのは仕方ないですが、おなじみのキャラクターたちの魅力が感じられません。
前半のコメディも少し引いてしまいましたし、くどいです。前回に引き続きキャッツ・アイが登場していますが、必要でしょうか?北条司先生も『ルパン三世VSキャッツ・アイ』のインタビューで前回のコラボは特例だと仰っていましたが、今回も必要?このストーリー自体にも納得されているのでしょうか?非常に疑わしいです。
他にも、製作会社の企みが感じられる意味不明なキャラクタータイアップにも何だかしらけてしまいます。
公開日時点で続編の発表はないようですが、続きのシナリオにどれだけ自信があってもこれでは厳しいのでは?この最終章が二部作なのか三部作なのかわかりませんが、キャストのご年齢も考慮するとまた数年後というのは難しいのでは?(前回以上に、もう限界のお声だと感じました)
映像のクオリティは前回よりは少し改善されているように思いますが、昨今の劇場版アニメーションとして決して高いものではありません。作画が気になるカットも見受けられます。
「最終感」を煽る宣伝のミスリードに対する不信感、前回のような盛り上がりにも欠けているように思いますし、ファンとしては残念です。
リピーターも激減するのではないでしょうか。
とにかく冴羽獠が見れて、「Get Wild」で終わるシティーハンターなら何でもいいという方は観ればいいと思います。そうでない人は、アニメにこだわらず、他に素晴らしい映画は数多くあるので、他の映画を鑑賞することをお薦めします。
次はありませんので、Netflixの実写に期待します。
試写会参加。
期待していたエピソード、キャラの深堀もなく、
CAT'S EYEやヒロインのお色、おちゃらけの回数と時間が長く、肝心のストーリーが終わってた。
せめてエンジェル・ハートみたいにヒロインに感情移入できるようにするとか。。。
とにかく期待してた、カッコいいシティーハンターはなし
声優さんもちょっと、言い回しが口回ってない感じが。。