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荒野のストレンジャー プロット アメリカ 06月02日 1973 上映
化石の荒野 プロット 日本 04月17日 1982 上映
怒りの荒野 プロット イタリア 05月10日 1968 上映
荒野の群盗 プロット アメリカ 03月08日 1966 上映
荒野の決闘 プロット アメリカ 08月30日 1947 上映
荒野の七人 プロット アメリカ 05月03日 1961 上映
荒野のガンマン評論(6)
サム・ペキンパー監督ということで期待して見た。しかし砂漠地帯を旅する場面が続くのは退屈だし、一人息子を失った母親は埋葬場所に固執するものの意外と取り乱さずあっさりとしているし、元南軍二人の行動はわけがわからないし、物語にたいして盛り上がりどころもなくて面白くなかった。
西部劇としてはちょっとずれたおり、ペキンパー監督は何をやってんの?という感じ。
邦題が投げやりなのもうなずける。
デビュー作ということでそんなに期待しないで観たけど予想以上に良かった。
「血まみれのサム」と呼ばれたペキンパー監督のハードなバイオレンス描写は皆無だが、ペキンパー監督らしい哀愁が全開。かなり低予算っぽいが、光と陰の使い方が絶妙で、洞窟でアパッチがキットに襲いかかるシーンはもはや芸術的だった。哀愁漂う音楽や西部の景色も素晴らしかった。演出面にペキンパー監督の才能を垣間見ることができる作品だった。
ストーリーも悪くなく、メインキャラクター4人に味があって良かった。主演のブライアン・キースは無骨な格好良さでとても良かった。意外と好みな作品だった。
なんだか変なチームだなと思いながら3人の旅を見ていると、ミステリーの展開で、なるほどと腑におちた。帽子の下は頭皮がめくられているのかとハラハラしたら大きな傷だけだったのでほっとした。
事故とは言え、息子を撃ち殺した相手を許せるとは思えない。つらすぎるし、生きていられる自信もない。主人公も苦しんでいたけど、どんなに割り切ろうとしても割り切れるものではない。
ペキンパーらしい、ちょっとジメジメした感じがいい。