むじな峠
プロット
日本
05月31日 上映
風の奏の君へ
プロット
日本
06月07日 上映
ハロルド・フライのまさかの旅立ち
プロット
イギリス
06月07日 上映
オッペンハイマー
プロット
アメリカ
03月29日 上映
バカ共相手のボランティアさ
プロット
日本
03月22日 上映
ナチ刑法175条
プロット
アメリカ
03月23日 上映
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ダークナイト評論(20)
何度見たか分からない
1.「羊たちの沈黙」の”レクター博士”
2.「スター・ウォーズ」の”ダース・ベイダー”
・番外編 「シャイニング」のジャック・ニコルソン・・じゃなかった、ジャック・トランス
そして、今作の”ジョーカー”(故、ヒース・レジャー)であると、私は思う。
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■ダークナイトとホワイトナイトとジョーカーの関係性
・今作の主役は”暗黒の騎士、ダークナイト”でも、”光の騎士、ホワイトナイト:ハービー・デント”でもなく、”ジョーカー”であることは、明白である。
そして、彼の存在が”ダーク&ホワイトナイト”の苦悩や存在意義を見事に浮かび上がらせている。
・ジョーカーが、幾つかの場面で”究極の選択”をバットマンや市民に突きつける場面。そして、ジョーカーの狡猾な企みにより、恋人レイチェルを失った後、狂気の側に落ち、トゥー・フェイスとしてコイン・トスを繰り返しながら、報復を重ねていく光の騎士、ホワイトナイト:ハービー・デントの姿。
”人間の良心なんて重力と同じ。バランスが崩れれば、落ちるだけ・・”というジョーカーのセリフが響く・・。
■ジョーカーを演じた、故ヒースレジャーの魅力
・ジョーカーの常軌を逸した言動、行動、そしてあの風貌。だが、冷静で狡猾な頭脳。”絶対的悪”として、申し分のないキャラクターである。
そのキャラクターを演じた故ヒースレジャーの、金切り声から、凄みを帯びた低音までの声域の極端な使い分け方。そして、操り人形のようなギクシャクした動きと、落ち着きのない身振り手振りが、底知れぬ恐ろしさを見事に表現している。
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■クリストファーノーラン監督がCGを極力使わないことは有名。今作でも、
1.ダークナイトを庇うために、自らがバットマンだと記者会見で言い放ち、護送されるハービー・デントが乗せられた護送車を執拗に追う、ジョーカーが運転するタンク・ローリーが前転するシーン。
ーこの前に、ジョーカーの動きを阻止するために、ダークナイトがバットモービルを運転し、クラッシュしたバットモービルからバットポッドというオートバイタイプの乗り物に乗って再びジョーカーを追走するシーンも楽しい。-
2.ジョーカーがゴッサムシティ病院を爆破するシーン。起動ボタンを押し、途中で爆破が止まり”アレ?”という表情で起動装置をカチカチいじるジョーカーの姿。そして、建物が全崩落する風景を後にヒョコヒョコ歩き去るジョーカーの姿。
・クリストファー・ノーランに言わせると、”CGより安い”のだそうだ・・。本当か!。
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<追い詰められたゴッサムシティの人々が乗り込んだフェリーと囚人達が乗り込まされたフェリーに送り届けられた相手の船の爆破装置。究極の選択を迫られた乗客たちの選択。
序盤からラストまでの152分を一瞬の緩みもなく、常に高いテンションを保ち、二転三転するストーリーテリングとカメラワークで一気呵成に見せ切るクリストファーノーラン監督の手腕には、脱帽するのみである。>
<2008年8月 劇場にて鑑賞>
<2012年8月 他媒体にて再鑑賞>
<2020年7月 劇場にて4DX/2D版鑑賞>
私事ですいませんが、ジョーカーの存在が良くわからない。カッコイイ、ビィラン程度。
それより、初見の時ウザかったデントの存在感が良かった。
ブルース・ウェンを取り巻くメインの脇役が素晴らしい。完璧‼️(マギーよりはケイティの方が好み❗️)
選択と結果の場面が多い、くど過ぎる。
IMAXサイズの映像と音響は股間が痺れる程、抜群に素晴らしい‼️
映画館で見るべき映画‼️
ラストはいつ見ても、潔く素晴らしい‼️
THE DARK KNIGHT
テロリストによるオペラハウスの襲撃、突入する特殊部隊との銃撃戦、わけわからないが、凄いなこのオープニング、と思っていたら、なんということでしょう。近日公開予定「TENET」のプロモ映像でした。ついのめりこんでしまっていたじゃないですか。なんということでしょう、恐るべし、IMAX。
と、鑑賞前に少しだけエネルギーをとられましたが、あらためて、ようやく観ました、ダークナイト。
ようやく観た、と書いたのは、2008年公開の作品を今頃観ているから。同じノーラン監督の「TENET」公開にあわせてIMAXでリバイバル上映してくれているおかげ。これだけ評判がよかった作品なのに。ここらへんが、劇場でしか観ないスタイルの弱い所。
その代り、もはやネタバレせずに観ることは不可能と割り切って、みんなのレビューを読みまくってから観ました。結果は、よかった。おもしろかった。ネタバレしているから、公開当時にみんなが味わった、「この結末なのか」という深い衝撃はないんだけれど、自分としてはかえって結末に向かって観ていけてよかった。
素人の自分は。ダークナイト=暗い夜、つまり "暗黒のゴッサムシティ" という意味だと勘違いしてた。ダークナイト=暗黒の騎士(の誕生)、が正解だったのね。それが本作の結末だったということが、気持ちよく腑に落ちた。
前半及び中盤2/3までは、迫力はもちろんあるのだが、原作がアメコミなためかシナリオにちょっとだけ鼻白む部分も少しはある(「ビギンズ」をまだ観ていないからかもしれない)。だがそんな俺でも、後半1/3は、そんな印象を軽く吹っ飛ばす絶望の津波だ。
いつもはヒーロー側にある "都合のよさ"。相手の弾丸は当たらない、自分の弾丸はよく当たるといった類の。コンボイ(大型トレーラー)は好きな時に好きな数だけ運転手含め調達できるし、爆弾はいつでどこでも仕掛け放題、爆破し放題、敵地に入っていってもなんらかの理由で撃たれない、とかね。それを嘘くさくなくうまく見せるのは、作る側の技術だろうから、本作でのジョーカーの立場に、まさにヒーローがおかれる境遇を与え、それをうま~く作っているのはノーラン監督の腕だと思う。ヒーロー側の特権を裏返して悪の側に移すだけで、こんなクールな映画になるんだというのはほんとうに驚きだった! 絶望感、無力感にあふれるクールさだけれども。
これ観た人から、「JOKER」 が違和感あるってのも、わかる気がする。ジョーカーの全知全能感と「JOKER」 があわないんでしょうね。一方、無秩序のみを追い求めるジョーカーがどうできあがったのだろうという目で観ると、「JOKER」 はよくつながっているようにも思うけどな。
追伸:ここからはネタバレがあるので、まだ観ていない方は観てからご覧ください。
終盤の2隻の船は、囚人含め人間の心の底にある光を描いて素晴らしい結末だった。自分は、「もしも "囚人側は押さず通常客側がスイッチを押す" という結末だったら、まさに暗黒極まれりだな」と、若干の身震いまでしながら観ていた。結果は上記したように "希望" だったので、俺の心も壊れずにすんだ。しかし、終盤繰り広げられる、絶望感、無力感の連続は、こんな想像までさせるほど凄かったということなんだと思う。
やはり本作の終盤1/3は、みんなが言うように、もの凄いできなんだと思う。
109シネマズ大阪エキスポシティで「ダンケルク」を見たときもそうでしたが、冒頭から画面比率が違うとだいぶ印象が違っていて、「ダークナイト」でも画面に吸い込まれそうな、ちょっと不思議な感覚になります。「インターステラー」も「1.43:1」で見ると、宇宙に行ったときの印象がまったく違うそうなので、是非かけてほしいです。地響きのような体にくる音もこみで、映画館ならではの唯一無二の体験ができます。