伝説のアクションスター、ブルース・リーが無敵のヒーロー、陳真(チェン・チェン)を演じ、リーの人気を決定づけた傑作カンフーアクション。実在した武道家・霍元甲の弟子を主人公に描いた抗日英雄譚で、リーの前作「ドラゴン危機一発」の記録をアジア各国ですべて塗り替える大ヒットを記録した。20世紀初頭の上海。霍元甲の弟子チェンは師匠が急死したことを知り、霍元甲の道場・精武館に帰ってくる。師匠の死が日本人による暗殺だと知ったチェンは、復讐を果たすべく決死の戦いに身を投じる。1972年に製作され、日本では74年に劇場初公開。2020年7月、アップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺、なんばパークスシネマで開催の「ブルース・リー 4Kリマスター復活祭2020」にて、マイク・レメディオスの主題歌の入った5.1ch英語版でリバイバル上映。
ドラゴン怒りの鉄拳評論(14)
ブルース・リーのアクションシーンよりも、ついシーン毎の表情の変化に目を奪われる作品。
大事な人の死を受け入れられない時のものや無表情で感情が何処かにいっちゃってる時、まさに怒りに震えている時の表情など同一人物と思えない変わり様は見事の一言です。(松田優作さんを思い出しました。)
しかし時代背景が有るとは言え映画が敵役の設定は見ていて不愉快になるものでした。
日本人の描かれ方がアレなのは仕方ないにせよ、いらないシーン多過ぎではないでしょうか?特に芸者のダンスとか誰得?現代の映画に慣れているとここまで無駄が多い映画は観るのがツライっす。
ブルース・リーの映画にアクション以外の要素っていらないなぁっと感じます。アクション場面以外は早送りするのがおススメ!!
前作「危機一発」に比べればストーリーも多少改善され、モブの動きもかなりマシに。
ブルースのアクションももったいぶらず序盤からやってくれます。
敵役がそれなりに強くなったことや、ヌンチャクを取り入れたことで、アクションはかなりバラエティ豊かになりました。
それでいながら、やっぱりブルースのアクションは突き抜けてキレがいいので、存在感は抜群。
前作のアジア記録を全て塗り替えたのも納得です。
敵役が日本人で、日本描写がめちゃテキトー、かつテンプレな悪党であることに不快な気分になるかたもいるとは思いますが、B級にトンチキお国描写は付きもの、個人的には笑いどころとして流せましたw
いやだって舞妓さんっぽいカッコの人が、脱いだらリオのカーニバルみたいな派手下着なんですよ!?髪とかそのままで!笑う以外出来ないでしょ!
ちなみに登場人物全員英語で吹き替えされてるので、「通訳」の人の存在意義が全く分かりませんでしたw
「復活祭」第1弾の「ドラゴン危機一発」(一髪じゃないよw)にて盛大にズッコケましたので、もう第2弾以降を見るか、どうしようか…心が折れかけていました。しかし見て正解!
そこには、映画史に残るアイコンとしてのブルース・リーがちゃんと存在しておりました(危機一発の時みたいなチャランポランな主人公ではありません!)。
本作の舞台は、上海の租界(第2次世界大戦前ですね)。中国人の権利は制限され、日本及び欧米列強の共同管理区域です。
この作品の中では、他の列強諸国の人々もさる事ながら、特に日本人は悪役です。我々日本人としては目を背けたいところ。
誇張し過ぎな部分もありますが(笑)、中国人の背負った歴史が、彼らをして、そうさしむる訳で…
私たち日本人が、いまはその歴史を背負っていかなければならない立場である事を、飲み込まなくてはなりません。
その中国人の痛みが場面場面を通じて、人々のセリフを通じて、ブルース・リーの苦悶の表情や、その怪鳥音、そしてその拳を通じて伝わってきます。
映画史の記念碑とも言える本作。見ているうちに、子供の頃にTVで何度も見てた事を思い出しました(今更かよw)。
特にラストシーンのラストカットは印象深い。ブルース・リー演じる主人公の覚悟に、改めて見て思わず涙腺が緩んでしまいました。
ま、脚本が若干稚拙に感じるところもありました。登場人物が迂闊な行動をしがちです(笑)。ストーリーの都合に合わせてキャラクターを動かそうとする失敗かと思われます。脚本段階でのキャラクター造形が不十分だったのでしょう。ですので☆は減らしました。そこは残念。
思います。
ブルース・リーの怒りっぷりがスゴイ!
怒りに満ちた表情と、そして体術!
笑っていいものかわかりませんが、笑えます。
しかしまぁ、ブルース・リーのヌンチャクさばきは
冗談ぬきで凄くてカッコイイ。
ストーリーどうこうを考えるより、まさにブルース・リーの
アクションを見るための映画です。