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ハリエット評論(20)
ハリエットがちょいちょいシックスセンスでピンチを乗り越える。史実に基づく映画なのだけど、そこは本当なのだろうか。160キロもほぼ裸足で移動するのは途方もない。特に犬に追われたりして気が気でない。奴隷がかなりの財産として扱われているのに、その割に待遇が悪い。逃げ出したくなるような状況なのがよくないのではないだろうか。
最近、アメリカの暴動の動画で黒人が白人やアジア人を容赦なく殴ったり全力でフットスタンプしたりして、面白半分でリンチしているものすらあり、黒人差別に対して懐疑的になっていた。黒人も他の肌の人たちを嫌っているし、特にアジア人を下に見ている感じがある。そしてその暴力は相手が死んでもお構いなしみたいな感じすらあり、ドン引きだ。
しかし、この映画を見ると折り目正しい黒人が多く、唯一奴隷狩りをしていた黒人が富裕層の黒人女性を蹴り殺していて、暴力動画を思わせる。
もちろん差別には反対だけれど、黒人に助力しようとしてアメリカに行った日本人が15分で黒人に殴られた事件もあった。殺されたらかなわないので、どんな黒人か分からない以上あまり関わらない方がいい。それがリアルな現実だと思う。
賛:奴隷だった1人の女性が、奴隷解放運動の最前線で戦うまでになる様を通して、自身が当事者だったからこそ持てたその意志の強さに、観ていて頭が下がるよう。
否:宗教色が強いので、その辺りの好き嫌いは分かれそう。
凄惨な時代の、奴隷解放運動を扱った本作。前半ではヒロインのミンティが、自らの意志と執念で、困難を極めたペンシルベニア州への脱出を成し遂げていく姿に、観ている側も同じ目線でハラハラさせられるようです。
そして後半では、“ハリエット・タブマン”という新しい名前を手に入れたミンティが、決して現状に甘んじることなく、奴隷救出に挑み続けていく姿が、とても雄々しく映ります。自身も奴隷として苦しんだ当事者だからこそ、どれだけ周りから反対されても、最後まで先陣を切って戦い続けることが出来たのだと、その志の高さに頭が下がる想いがします。協力者達を前にした演説のシーンなんかは、すごく胸に染みました。
ただ、ミンティが要所要所で神からの啓示というか予知夢というか、そういったものを受ける演出があったりと、宗教色は少し強めですので、その辺りの好き嫌いはどうしても分かれそうなところではあります。
とはいうものの、人間の意志の強さを改めて実感させられる、そんな作品ですので、是非ご覧になってみて下さい。
奴隷解放運動家ハリエット・タブマンの伝記ドラマ。
史実を基にしたこの映画は当然ながら奴隷目線で過酷な労働環境や冷酷な白人の姿をメインで描いてます。
しかし同時に奴隷に次々逃亡されて困窮する農場主や逃亡奴隷解放を手助けする白人達。
逃亡奴隷を追跡して捕獲する黒人の賞金稼ぎもいたりしてストーリーは飽きずに最後まで見れました。
神の声を信じて行動するハリエット・タブマンの女性ヒーロー像に感動するかどうかは別ですが、
アメリカの歴史で解決できない人種問題の複雑さが多少は垣間見える作品でした。
私は、ハリエットが「奴隷解放運動家、女性解放運動家」ということのみ薄っすら知っていたが、活動の裏側などは全く知らなかったので素直に勉強になった。しかも、本作が魅力的な作品であるおかげで、作中では詳しく描かれていない部分にまで興味を持たせてもくれた。
もちろん予備知識がなくとも彼女の人物像や偉業はすんなりと伝わってくる。特筆すべきは主人公ハリエットを演じた女優シンシア・エリボの演技、そして歌声。ストーリーに親近感と深み(感情)を与えた彼女の演技がアカデミー主演女優賞にノミネートされたのは当然であろう。しかも、演技と同様に強烈なインパクトを与えた劇中歌「スタンド・アップ」でもアカデミー歌曲賞にノミネートされ、彼女のパワフルな歌声も本作の格式を大きく上げたほど素晴らしい出来栄えであった。
本作は、見る者を飽きさせない骨組と肉付けのバランスの良い優れた脚本が功を奏し、ハリエットの生涯を軸に、奴隷解放運動がどのような組織として成り立っていたのかも分かりやすく解説されている。
キーワードとなるのが「秘密組織」。「秘密組織」と言っても怪しい感じのものではなく、「地下鉄道(Underground Railroad)」という素敵なネーミングの組織で、ハリエット自身は、その秘密組織の「車掌」として任務を全うする。
彼女の歴史がエンターテイメント作品としても成立しているのは、「彼女の志の強さと天性の行動力が融合されているドラマティックな人生の証」なのだと思う。
なおハリエットは、2020年に発行される予定だった20ドル札(紙幣偽造問題で当面延期に)で、アフリカ系アメリカ人で初のアメリカドル紙幣にデザインされる事が決まっていたなど、現在も彼女のスピリットは生き続けている。
あらすじはよく分かったし、過酷な処遇の肌触りのようなものは感じられたんだけど、ちょっと平板な印象でした。
ギデオンがハリエットに持つ執着が、資産としての奴隷へのそれだけではなさそうなんだけど、そこを掘り下げないので、まぁ本筋じゃないからそうならざるをえなかったのだろうけど、掘り下げたら物語の面白さには貢献しただろうにって思っちゃいました。
真面目な歴史・伝記映画にしてはファンシーな部分はあるし、かといって物語として膨らませた感じもそんなにないし。そんな印象でした。
ハリエット役のシンシアエリヴォさんは、この映画がはじめましてでした。建物の影から夫を呼ぶ歌や、逃げる前のお別れの歌など、えらくハリのある良い歌声!と思いました。それもそのはず、ブロードウェイで活躍するお方とのこと。ハリエットの無敵な感じはカッコ良かったです。
あと、フィラデルフィアの下宿屋主人のジャネールモネイがよかったです。