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エクス・マキナ評論(20)
導線剥き出しの機械が登場人物の半数を占めるためか人間の血が生々しく感じた。
そしてエヴァ役の女優さんが美しい。
しかも「本当に人工知能なんじゃないのか?」と思わせるほどに表情が一定。
エヴァがエレベーターに乗るシーンには震えがった…
彼は社員の青年を密かに呼び出し美しき人工知能ロボと対峙させるところから
物語が始まる
人工知能ロボエヴァが美しい
男性が作るからやはり美しい女性に作るのか
ということは女性が作るとしたらかっこい男性ロボを作るのかなんて
考えたり
いつも一人で人里離れた山の中に篭りAIロボを作り続ける社長に
不気味さも感じた
今の時代AIを使ったものも増えているが
AI人型ロボも誕生するのだろうか?
それを考えるとあのラストは恐ろしく未来への警鐘を
鳴らしているようにも思えた
最初から最後までずっと気持ちの悪いムードが漂ってる感覚を覚えるが、段々とハラハラする展開になっていくので、飽きずにドキドキしながら見れた。
他のレビューでも見たが、この映画はAIについて考えさせられるのは勿論、女性性についても考えさせられる気がする。
ITに関わるネイサンとケイレブ(スターウォーズでいうポーダメロンとハックス将軍)は、両方天才なのだろうが、この2人を欺き、結局一人勝ち(なんならキョウコと2人勝ち)するエヴァこそ、本当の天才なのかもしれない。
最初ケイレブやネイサンをかなり羨ましいと感じていたが、映画を見終わった後、こんなん嫌やなと、何ならこんなもんに関わりたくないなと本気で思った。
自分がもしケイレブの立場でも、エヴァに恋していたような気がするし、ネイサンの立場でも、AIをぞんざいに扱わないかと聞かれたら完璧にノーと言えないところも、この映画の気持ち悪さの元の1つなのかもしれない。
気味が悪かったが、「SEVEN」と違って、またしばらく年をとったら見返してもいいかなと思えた作品だ。
深読みに終わってほっとするやら、しないやら。
閉鎖空間における会話劇は、同じ風景に同じ登場人物の見え方を、時間と共に変えてゆく。果たして真意は、真実はどこに?
途中から完全に、見ているコチラも込みで操られている気分に浸れるのだから、とことん増してゆく不気味さに不快感満点、という快楽街道をひた走れる秀作。
見た目や卓越した能力より、見抜けぬ「思考」こそが恐ろしく、一味違う勝負にはっとするリアリティがあった。
けれどしくじらないエヴァはやはり、まだまだロボット臭さ満点だなぁと思ったり。