落下の解剖学
プロット
フランス
02月23日 上映
悪魔がはらわたでいけにえで私
プロット
日本
02月23日 上映
コットンテール
プロット
イギリス・日本合作
03月01日 上映
FEAST 狂宴
プロット
香港
03月01日 上映
ネイビーシールズ ラスト・ソルジャー
プロット
アメリカ
03月08日 上映
青春の反抗
プロット
台湾
03月08日 上映
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男はつらいよ 寅次郎忘れな草評論(12)
シリーズ11作目。
マドンナにいよいよ、浅丘ルリ子演じるリリーが登場!
通算最多となる4回、年末公開の新作にも出演。
シリーズ屈指の名マドンナ、寅さん永遠の恋人!
運命の出会いは、旅の空の北海道。
夜行列車の中で、車窓の景色を眺めながら涙をひと筋流す女が気になる寅さん。
売をしてると、その女が声を掛けてくる。
初めて会った時から、二人は自然と意気投合。
寄り添い合うかのように、お互いの身の上話に。
女の名は、リリー。
流れの歌手で、各地のキャバレーなどを回っているという、聞けば似たような旅暮らし。
一度は別れるが、暫くしてリリーがとらやを訪ねてくる。
とらや一同ともすっかり打ち解ける。
寅さんともとらや一同ともこれから長い付き合いになると思うと、感慨深いものがある。この時、ほっぺにチューされたまだ幼い満男はその後成長して再会、お世話になる。(48作目で)
性格は明るく、フレンドリー。
今の言葉で言うと、ハンサム・ウーマン。
気も強く、後の作品になるが、寅さんと口喧嘩したって敗けはせず、逆に言いくるめてしまうほど。
恋も多い。
「惚れられたいんじゃなく、惚れたい」…リリーの名台詞の一つ。
まさしく、女寅さん!
とにかく、浅丘ルリ子が魅力的。いい女。カッコいい。
そこに尽きる!
本作はリリーの事だけでレビューが書けてしまいそうだが、それ以外でも結構見所あり。
冒頭の柴又帰り。ちょうど父親の法事中。その最中とらや一同を笑わせ、御前様から大目玉。(無論、その後大喧嘩)
満男の為にピアノが欲しいというさくら。寅さんが買ってきてやるが、おもちゃのピアノと勘違い。皆、寅さんに気を遣うも、またまたタコ社長が余計な一言を…。
旅先の北海道で、牧場の仕事を手伝う事になった寅さん。体力には自身あると言いながら、僅か一日でダウン。牧場の家族が心配してとらやに便りを送り、さくらが迎えに行く…という珍しいパターン。
人の幸せ度合いについて談義。世の中には、いい生活はしているが最低の人間も居れば、生活は貧しいが善き人間も居る。寅さんも人並みの生活なんてしてないが、それ以上のものを持っている。すると寅さんは、さしずめ上流階級…?
では、リリーは…?
寅さんと似ているが、決定的に違う点もある。
寅さんには帰る家があり、帰りを迎えてくれる家族が居るが、リリーにはそれが無い。
母親が居るが、仲は険悪。狭く、ボロいアパートの一室の借り暮らし。
実は仕事も嫌な事ばかり。
ある日の夜遅く、べろんべろんに酔っ払ってとらやにやって来る。
何もかも嫌になって、全部投げ出して旅に出たい。
なだめる寅さん。
旅暮らしの女の悲哀。本音。
喧嘩となり、リリーとはそれっきり。
リリーは幸せになれない女なのか…?
リリーの幸せを願い、寅さんもまた旅に出る。
寅さんの願い通り、リリーは人並みの幸せを手に入れた。
変わらぬ旅暮らしの寅さん。
それぞれの道を歩んだかと思いきや、その後二人は何度も何度も巡り合う事になる。
1973年製作。
倍賞千恵子がやっぱりキレイ。
マドンナは浅丘ルリ子。出身地は中国の長春らしい。
長春市は、中華人民共和国吉林省に位置する副省級市で同省の省都。市区人口約438万人・総戸籍人口約749万人。吉林省政府が所在し、省内の政治、経済、文化の中心地となっている。1932年から1945年までは満洲国の首都とされ、新京と呼ばれた。 ウィキペディア
北海道で偶然リリー(浅丘ルリ子)と出会った寅さん。
また寅さんと会いたいと思ったリリーと柴又で再会。
浅丘ルリ子が寅屋を訪ねてきた時に、おいちゃん(松村達雄)の
「いい女だなあ」というセリフがある。
確かにキレイだ。
寅さんと寅屋の人びとに温かくもてなされたリリーは、そうした家庭環境に恵まれている寅さんをうらやましく感じるとともに、「あたしの初恋の人、寅さんじゃないかしらね」と発言する。
ドサ回りの三流歌手だったリリーが終劇15分前に意外な姿で登場する。
上映時間は99分
この『男はつらいよ』シリーズの第11作目は笑えるシーンが多くあった。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
やっぱり、リリーは最高のマドンナです。
リリーはおんな寅さん。寅さんにはリリーがいないと。
99分が短く感じる程、リリーとの関係は他のマドンナとは全く違いますね。
そして、さくらが何より寅さんを想っていることがヒシヒシと伝わってきます。