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ミナリ評論(20)
韓国映画ではなく、アメリカの映画だ。皆大好きなブラッド・ピットも関わっている。
アカデミー賞の噂からかなり期待していた。
が、そこまで面白いと言える映画には感じなかった。
映像は美しく、素晴らしい。
冒頭のアメリカの家に到着するまでのシーンでは、その美しさから期待せずにはいられなかった。
先日、藁にもすがる獣たちを鑑賞したのだが、スンジャを演じるユン・ヨジョンが出演していて、初めて彼女の存在を知る。韓国国内では人気の高い実力俳優のようだ。本作でもその力を発揮している。スンジャは物語後半で脳卒中で倒れてしまい、体が不自由になり会話も難しくなってしまうのだが、見事に演じていたと思う。
本作の家族は、親が離婚危機である。口論が絶えないので、子供たちはケンカをやめてと書いた紙飛行機を飛ばしたりするが効果ないようだ。私はこういう両親の下に生まれなくて良かったと思う。きっとケンカの絶えない夫婦の子供たちは悪影響を受けていくだろう。
ジェイコブが農業を始めるにあたり、アメリカ人のポールが手を貸した。ポールは休日になると木の大きな十字架を背負って歩くのだが、何故かは理解出来なかった。
孵卵場でヒヨコの選別を行う仕事がある。選別をしながらも、不要なオスのヒヨコは焼却処分されていく。何故このシーンを入れたのか?を考えると、言わば役に立たない人間は要らないと言う、現代社会を表しているように感じた。現代では生産性が求められるので、能力の低い人はこぼれ落ちていく。
映画では仕事を求めていたポールは自分をアピールして農業の仕事を得たし、地下水を当てる仕事をしてる人も生きるのに必死なようだった。ジェイコブも同じで農業が成立させないと貧困へ落ちていくだろう。スンジャも病気でありながらも家族の為に家事をしていた。
イ家は四人家族。父ジェイコブ、母モニカ、長女アン、長男デビッド。時代は1980年代で大統領はレーガンだ。当時は毎年3万人の韓国人が渡米していた。イ家もその中の一つ。物語が進むとモニカの母スンジャが韓国から合流する。
モニカはジェイコブの計画を何も知らずただジェイコブに付いてきた。だから、アメリカの家、と言ってもトレーラーハウスのような、車輪が付いた家を見て、ショックのようだった。
ジェイコブがデビッドに大きな庭を作ろうと言うと、すかさず小さくていいとモニカは口を挟んだ。
ジェイコブとモニカは口論が絶えない。子供たちも2人が離婚したらどちらと暮らすかと会話している。
ジェイコブの計画は、アメリカで農業で成功することにある。だから、大きな庭と言うのは、農園を指している。作ろうとしている農作物は韓国の野菜だ。移民の韓国人向けに韓国の野菜を作れば儲かるだろうと算段している。これ程大きな話なのに、妻モニカは何も聞かされていない。
農業はすんなりと始まるわけではない。まず、畑を耕し水を引かなければならない。ジェイコブは井戸を掘って地下水で野菜を育てようとした。水の確保は上手くいって地下水を掘り当てた。畑は中古の耕作機を買い、開墾した。
野菜を作って農家として生計が立つまで、ジェイコブとモニカはヒヨコの選別で生計を立てる。メスは貴重だがオスは殺処分される。デビッドが孵卵場からモクモクと立ち上る煙を見て、父にあれは何かと聞くと、ジェイコブは廃棄と答えた。廃棄とは?と聞かれると、ジェイコブは役に立たなければならないと答えた。
韓国からモニカの母スンジャが渡米してくる。デビッドはスンジャのことを好きになれない。ある日デビッドはスンジャに連れられ山林の小川に行くと、スンジャはミナリを植える。ミナリとはセリのことで韓国人はよく食べるようだ。
農作物のための地下水が枯れてしまい、ジェイコブは仕方なく水道水を使った。お金が無いのでやがて水は止められてしまう。
ジェイコブとモニカは口論が絶えない。アンとデビッドは親が離婚した後のことを考え、どっちと暮らすか会話している。
ある日スンジャは起きれなくなる。病院で診てもらうと、脳卒中と診断される。その日からスンジャの体は動きが悪くなり、会話もまともに出来なくなった。
農作物が収穫出来たので、スンジャを家に残し家族で街の店舗に営業へ行く。取引が成功しこれからジェイコブ達は成功するかもしれないと思われたのだが、店を出るとモニカはジェイコブとの別れを告げる。家族のことより商売を優先していることが受け入れられないようだ。
デビッドには心臓病がある。デビッドの容態はアメリカに来てから順調に回復していて、医者は今の生活を続けるようモニカに促していたのだが、モニカは今の生活を続けることを拒否する形となった。
家ではスンジャがゴミを集め、庭で燃やしている。燃やす場所は収穫物が沢山置いてある小屋の近くであったため、火のついたゴミがドラム缶から飛び出すと、瞬く間に小屋に飛び火した。
ジェイコブ達が帰宅の道中、焦げ臭さを感じた。家に着くと小屋が燃えている。ジェイコブとモニカは急いで収穫物を外へと移動するのだが、煙の量が多く呼吸が難しく視界も悪くなっていく。
ジェイコブはモニカを見失い、苦しみながらも大声で名前を呼んでモニカを探す。モニカの声が聞こえると、ジェイコブは収穫物を残してモニカと小屋を出た。
スンジャは申し訳なさそうに、家から離れていく。子供たちがスンジャを引き止めた。
後日、ジェイコブは農業を再開しようとする。隣にはモニカがいる。モニカにとって、火事の時にジェイコブが収穫物より自身の事を優先したことが嬉しかったように感じた。
スンジャが植えていたミナリは、自然に増殖していた。ジェイコブとデビッドはミナリを収穫し生活費に立てるのだろうか。ここで映画は終わる。
良かった。
けど。
過度の期待は禁物、ってことで。
一家には深く共感するし、将来が心配で堪らないんですが、いかんせん。シナリオがテンプレ過ぎるw
画も、脚本も、演出も、演技も、全てが普通だった。期待値上げ過ぎた俺が悪いw
韓国映画の特徴と言えば、喜怒哀楽のデフォルメ。最近は、それを排除した「はちどり」みたいな淡々とした語り口の映画もボチボチ有りますが、ミナリもそっち系。地味にニヤリとさせるエピソードを挟んで来ます。タッチは期待通りだし好きなんですが、刺さらないw
何処にでも根付き行きて行く「ミナリ」がテーマならですよ、そこに重心があって、静かに話を結ぶ様なシナリオにならんのでしょうか。毎年、韓国から移住して来る韓国の人達が、異国で自分の足で立って生活して行く様の生々しい話や、感動する話を期待しとりました。
おばあちゃんと孫のエピソードや、ダウジングを断った男の末路とオチとか、魅力あります。が、テーマ性が薄過ぎないどすかね?
家族よりも農業を取るのかと妻が迫る件とかも有耶無耶。
タイトルへのこだわりの無さも、韓国らしいって言えば韓国らしいかもw
正直この結果には、2つの驚きがありました。
まずは、舞台はアメリカでも言語はほとんど韓国語なので、ゴールデングローブ賞のように「国際長編映画賞」(外国語映画賞)が対象かと思っていましたが、そこにはノミネートされなかった点。
そして、主要な6部門でのノミネートとなった点です。
この映画は、「期待値を上げ過ぎると、アレ?」となる可能性は低くないと思います。
なぜなら、そこまで大きな事件も起こりませんし、基本「家族の日常」を描いているだけなので。
そのため、「アカデミー賞主要6部門ノミネート」ということで期待値を上げないことが大事です。
作風としては、小津安二郎監督作品に近いと思います。
今で言うと、その流れをくむ山田洋次監督、是枝裕和監督作品といったところでしょうか。
本作は、韓国系アメリカ人のリー・アイザック・チョン監督が、半自伝的な映画として脚本も書いています。
1980年代のアメリカ南部を舞台に、韓国から移住した一家が農業で成功するという、アメリカン・ドリームを掲げつつ、丹念にその家族の様が描かれています。
アカデミー賞のノミネートで納得なのは、やはり祖母役のユン・ヨジョンの助演女優賞でしょうか。
「おばあちゃんらしからぬおばあちゃん」を見事に演じ切っていました。
さて、本作を楽しむカギは、やはりタイトルになっている「ミナリ」でしょう。
「ミナリ」は韓国語で、日本では「セリ(芹)」と呼ばれる香味野菜のことです。
このセリは、日本でも普通に栽培されていますし、雑草の如く、たくましく地に根を張り育っています。このセリが、どういう風に作品と関わっていくのかに注目するとメッセージ性がより伝わりやすくなると思います。
この作品は1980年代のアメリカ南部を舞台に、韓国出身の移民一家が理不尽な運命に翻弄されながらもたくましく生きる姿を描いた家族の物語だ。農業での成功を目指す父に「バーニング 劇場版」で印象的な演技をみせたスティーブン・ユァン、荒れた新天地に不安を抱く妻に「海にかかる霧」のハン・イェリと演技派俳優が顔を揃えた。さらに韓国で敬愛されているベテラン女優のユン・ヨジョンが毒舌で破天荒な祖母を演じ、その存在感ある演技が絶賛されている。監督・脚本は、「君の名は。」のハリウッド実写版を手掛けることでも注目を集めている韓国系アメリカ人のリー・アイザック・チョン。
しかし本作は韓国映画ではない。「ムーンライト」など話題性と作家性の強い作品で高い評価を得ているスタジオ「A24」と、「それでも夜は明ける」など良質な作品を手掛けてきたブラッド・ピットの製作会社「PLAN B」が、チョン監督の脚本にほれ込み、タッグを組んで作った映画だ。劇中の大半が韓国語であるにもかかわらず、このような強力な体制で、韓国人が主人公の企画が成立したのは、多様性が求められている昨今の社会情勢やそんな企画を探しているハリウッド事情も追い風となったのであろう。ユァンはブラピとともに製作総指揮にも名を連ねている。
チョン監督は、葛藤する夫婦、親の子への愛、そして祖母と好奇心旺盛な孫の絆という3世代の家族を見つめ、所々にどこか懐かしく美しいカットを挿入しながら、運命に打ちひしがれても人生は続いていく貴さを描いている。祖母が請け負い、失い、そして子と孫に残すものが、静かに深い感動を呼ぶ。
80年代、農業で成功することを夢見てアメリカに来た韓国人一家の話。
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まず80年代は、『ワンダーウーマン1984』でちょっと勉強したんだけど、「アメリカをもう一度偉大に」と歌ったレーガン政権の時代で、アメリカンドリームを信じてバンバンお金を使ったアメリカのバブル期。今のトランプ政権(もう元だね)と似てる保守的な時代。
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『ワンダーウーマン1984』のマックスが息子に成功した自分を見せたい余り、どんどんダークサイドにハマっていくように、この『ミナリ』のお父さんも成功するために頑張っているけど、、という感じ。
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冒頭、役に立たないオスは処分されると息子に教えるお父さんは、「男らしさ」「男としての役割」に取りつかれた父親。自分の仕事が安定している時はついてこいと家族に言えるのに、状況が悪くなった途端に嫌なら出てっても良いという。まさに男のエゴだよなぁ。別にどんな時でも一緒にいてくれって言えば良いのに。
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その反面、おばあちゃんなのにおばあちゃんらしい素振りをしない『ミナリ』のおばあちゃんは、この家族の中でおばあちゃんとしての役割を演じていない存在。時に孫の良き友であり、時にとんでもない迷惑をかけてしまうお年寄りでもあり、時に愛情深く家族を包み込むおばあちゃんでもある。
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お年寄りという古い価値観的な存在なのに、そういう位置におばあちゃんを置いているのがすごい良い映画だなと思った。
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公式ではミナリの意味は、「2度目の旬が最もおいしいことから、子供世代の幸せのために、親の世代が懸命に生きる」と書いてあったけど、私は、何に入れても美味しいミナリは、家族のそれぞれが父親みたいだったり友達みたいだったり役割に囚われなくても良いことを象徴してるのかなと。ヘビの出る危険な場所に植えないといけないのも、時に家族は迷惑をかけるものだということにかかってる気もする。
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