ブルー・ダイヤモンド
プロット
カナダ・アメリカ合作
08月30日 2019 上映
ブラッド・ダイヤモンド
プロット
アメリカ
04月07日 2007 上映
ダイヤモンド・スカル
プロット
イギリス
12月01日 1989 上映
MR.ダイヤモンド
プロット
アメリカ
01月28日 1978 上映
クライム&ダイヤモンド
プロット
アメリカ
08月10日 2002 上映
ダイヤモンド・イン・パラダイス
プロット
アメリカ
02月25日 2006 上映
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灰とダイヤモンド評論(15)
ボーランドの複雑な歴史がもろにきて、凄いと思いました
身を投じた運動、組織の一員としての個人。
ふとした瞬間に惹かれあい、恋を知る、私としての個人。
時代と場所という、逃れられない檻に囚われざるを得ない人間が、選択し得る未来とは?
登場人物の葛藤を自身に置き換えて考えたとき、私達はどのような選択を?そして、その結末や如何に。
1958年の映画ですね。でも、監督は1945 年五月六日ドイツが無条件降伏をした日を描いていますね。ナチスから解放されただけでなく、スターリン共産党の介入でポーランドは踏んだり蹴ったりされていますね。そのような状態の中での希望として描いたのがこの二人の純愛だったんでしょうね。ワルシャワ(?)が灰のように荒涼となっているが、二人の愛は輝くダイヤモンド(複数)。でも、殺し屋の結末は!この作品の結末から、私はポーランドの将来、アイデンティティが全く見えないんです。ポーランドはロシアの占領下に置かれ、国民はシベリア方面に奴隷に出されたりするんですからね。
背景を知らないとなかなか難しい作品ですが、観応えのある映画でした。
ポーランドは18世紀のころから列強に分割統治をされていたり、かなり長い間周囲に翻弄されていた印象を抱いていました。本作を観たときも、詳しい歴史はわからないものの、ナチスとソ連の間で引き裂かれているのだろうというのは容易に想像できました。
引き裂かれる国家や内戦の物語は、普通の戦争映画(って表現もヘンですが)よりも複雑な気持ちになります。マチェクもシチューカも、翻弄された結果、現在の立ち位置にいるだけに思えます。シチューカに至っては、息子が父親に反旗を翻してますからね。反抗期とかそんなんじゃなく、父親の命を狙っているという引き裂かれっぷり…むむー。
マチェクの変化は、そりゃそうだろうなと感じます。レジスタンスとして戦って来たのに、戦争が終わったらテロリストになるなんてバカバカしすぎる。もちろん、渦中にあれば死んでいった仲間のためにテロに身を投じるしか考えられませんが、恋を知ってしまえば、意味ある人生を生きたくなるはず。
マチェクの変化の舞台が廃墟となった教会というのも皮肉っぽい。ベルイマンじゃないですが、神の愛など届かない無情の世界に生かされていることが伝わります。その直後に、マチェクが殺した罪なき2人の遺体と対面し、マチェクは後戻りできないこと突きつけられます。むむむー。
ホントやり切れない映画でした。鑑賞後、より詳しく本作の背景を知りたく思いググったところ、YouTubeの午前十時の映画祭公式チャンネルにて町山智浩の解説を発見しました。観る前編・観た後編に別れており、当時の背景や本作の詳細か考察が語られております。
この前編を観たところ、当時のポーランドの状況が想像以上に壮絶で、こりゃ国が引き裂かれるわ、と心から腑に落ちました。ワルシャワ蜂起とか、マジかって感じですね。むむむむー。
もし、これから本作を鑑賞するのであれば、映画祭公式チャンネルの町山解説前編をチェックしてから観ると、かなりググッと入り込めると思います。せっかくの作品なので、背景知ってから観た方が絶対に良い映画たと確信しています。
この映画も有名で、名作と言われているので、見てみたけど、眠くて眠くてしょうがなかった。
名作と言われていなければ、すぐ見るのやめたんだけど、とりあえず最後まで頑張って見ようと思い、3日ぐらいかけて分割して見た。
でも結局わけがわからず、つまらなかった。
時間の無駄だったような気がする。
この映画、反共テロリストが共産主義者の大物を暗殺する話らしいんだけど、暗殺の方に重点を置いて、緊張感を高めていけばすごく面白くなるのに、そこはサラッと流している。
そのかわり、当時のポーランドの政治情勢に翻弄される人々を重視して描いています。(そっちかよ?と突っ込みたくなった)
この映画、今となっては、当時のポーランドに詳しい人か、研究している人、あるいは映画関係者(視覚効果はすごい)ぐらいしか面白いと思える人いないんじゃないのかな?
自由を求めて、火花をちらし戦った灰の中にはダイヤモンドがあった、というのがテーマらしいけど、その後の政治情勢など考えると、灰の中には灰しかなかったんじゃないのかな?
*その後「大理石の男」も見てしまったけど、これはもっとわけがわからず、つまらないです。パスすることをお勧めします。