バッド・ルーテナント劇情

「アギーレ/神の怒り」「フィッツカラルド」などで知られるドイツの鬼才ベルナー・ヘルツォーク監督が、主演にニコラス・ケイジを迎え、問題作「バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト」 (92)をリメイクしたサスペンスドラマ。ハリケーン・カトリーナ直撃後のニューオーリンズを舞台に、麻薬中毒の悪徳刑事テレンスの日常が描かれる。共演にエバ・メンデス、バル・キルマー、マイケル・シャノン。

バッド・ルーテナント演員

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バッド・ルーテナント評論(13)

Mpsngskhixo
Mpsngskhixo
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久しぶりに見返したら改めて素晴らしかった。

ヤクをカツアゲしたり、ラリったりしながらもお父さんの面倒を見たり犬を預かったり、犯罪捜査をしたりと世の務めをきちんと果たそうとしているところがいい。借金も踏み倒さない。

クズなのに、そんなもろもろを放棄せずに懸命にやりくりしている。

ストーリーもとても面白い。警察署の机に座っていると次々関係者が現れて問題解決を語っていくところが面白かった。
Clautsusksfcee
Clautsusksfcee
オリジナルは見てないけど、リメイクだけに、最近見ない感じの映画だった。

内容は、グダグダ、ドロドロの泥試合を見ているような感じで、面白いというより、この映画、最後どうなるんだろう?とそればかり考えていた。

野球に例えると、チームのことなどまったく考えない個人プレーばかり、反則とエラーを繰り返すみっともない打撃戦で、時々乱闘などで中断しながら、サヨナラで終わる26対25の試合みたいだった。

ニコラス・ケイジが演じている主人公の警官は、ちょい悪でなく、かなり悪いオヤジ。

普通の映画の主人公だと、実は悪いことするには理由があって、最後に本当はいい人でした、みたいな感じで終わるんだけど、そうはならず、最後まで警官の立場を利用して悪いことをする役だった。

でも、なんとなく憎めないのは、悪いことはするんだけれども、暴力はふるわなかったし、どんな悪い人でも、殺すことだけはしなかった。

殺してしまった方が、自分の利益になるような人や、自業自得みたいな人でも手にかけなかったし、仲間が逮捕しないで殺してしまおうとするのを止めたりする。

他の登場人物も似たりよったりで、平気で悪いことする犯罪者や、けっして正しいとは言えない人ばかり。

このパターンだと登場人物がみんな死んで終わりになるのが普通ですが、そうはならなかった。

最近の映画にない変わった感じの映画ですが、後味はそんなに悪くなく、実際の世の中も、この映画のように、ひどいことだらけのような気がする。

それでもなんとか収まり、続いていくものなのかもしれないし、たまにはこういう泥試合みたいな映画も面白いかもしれないと思った。
Ponskihxmgs
Ponskihxmgs
麻薬漬けになり、目も虚ろなテレンス刑事を演じるニコラス・ケイジが凄くはまっていました。やっぱりダークヒーローを演じた方が、性に合っているのではないでしょうか。 役どころは、単なる悪徳刑事ではなく、どここか警官としての誇りや人間味を捨てきれない二面性をもつ憎みきれない奴なんですね。その微妙なニュアンスをニコラスはきっちり役作りしておりました。
但し、ラストになって急にストーリー展開が急になって、中途半端にエピソードを処理していったのが気になります。
テレンス刑事がどういうきっかけで、まっとうな家庭を持ってみようと思ったのか。そして移民の一家を惨殺した犯人を殺さず生かしておいたのか、最後は何とも歯切れの悪い終わり方だったのです。

それにしても白昼よくまぁ、仕事中でもテレンス刑事は麻薬をかかさず吸い込むものです。よく同僚にバレずに済んだことが驚きです。といっても署内にグルになっている警察官がいて、容易に証拠品の麻薬を横領することができたのでした。
そして、麻薬を手に入れるためには、売人を脅して麻薬を巻き上げるなんて朝飯前。カップルでラリっているところを発見すると、見逃してやるからと彼氏の前で彼女を犯してしまうなんてことまで、やってのけます。
だけれどこんなダーティーな刑事でありながら、表の顔は水没した警察署の中に置き去りにされた容疑者を救ったヒーローで、署長からの信任も厚かったのです。
その裏でテレンス刑事は、ワルたちも手玉にとって出世の肥やしにしてしまう悪辣さでした。連んでいた麻薬の売人一味を罠にはめて逮捕に導き、自分の手柄にしてしまうのです。逮捕するまで麻薬の売人一味を彼は徹底して利用しました。賭博の借金の穴埋めとして、捜査情報をリークして高額の報酬を得たり、押収した麻薬を金に換えたり、はたまた自分を脅迫した人物を殺害させたり、この一味を自分の都合のいいように振り回すわけですね。その辺のワル知恵の回し方は、感心するほかありません。
問題は、本人の心の問題。オリジナルでは宗教にも触れられていたのが、本作ではカットされてしまい、テレンス刑事の心の葛藤や良心の呵責するところが分かりづらくなったことが残念です。唯一、父と自分と二代にわたって警官として写っている写真を眺めているテレンス刑事のシーンを描写することで、警官としてのプライドを取り戻そうとしているのかなと思わせるところぐらいでした。

それにしても父親もその後妻もアルコール中毒患者だったのです。義理の息子が薬漬けになっていることを知っているこの後妻に向かって、テレンス刑事が酒は止めた方がいいと忠告するとき、あんたにだけは言われたくないと言い返します。全くそのとおりだと思いましたね。
親子二代に渡って、警官にであるにもかかわらず酒と薬の中毒になってしまったこの二人に共通するトラウマを描ければ、もっと深みが出たのではないでしょうか。
そしてテレンス刑事の愛人フランキーに抱く、ラストシーンでの優しさは本物であったのかどうか。見てきた人の感想を教えてください。
そしてテレンス刑事は最後に変わったのか?ワルのままなのかについてもご意見ください。
(コメントはmixiかYahoo!ブログで流山の小地蔵を検索して、そちらへ。)

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