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大忠臣蔵 プロット 日本 08月10日 1957 上映
ベルリン忠臣蔵 プロット 西ドイツ 12月15日 1987 上映
長脇差忠臣蔵 プロット 日本 08月12日 1962 上映
なにわ忠臣蔵 プロット 日本 11月08日 1997 上映
わんわん忠臣蔵 プロット 日本 12月21日 1963 上映
身代わり忠臣蔵 プロット 日本 02月09日 上映
最後の忠臣蔵評論(20)
ちょっとやりすぎだろうと思うところもあったけど、まあまあ感動できた。
でも、残念ながらおもしろくない。
派手なチャンバラもないし、魅力的な悪役も出てこない。
いくら時代が違うとはいえ、登場人物が全員善人というのはないと思う。(全員悪人はありえるかも?)
最初の方の、なにか危ないことが起きそうなワクワク感が、見ているうちにどんどんなくなって、先が見えてしまった。
役所さんの演じている孫左衛門もちょっといい人すぎる気がする。
演技はうまいんだけど、キャラクター的に、人間らしい煩悩というか、迷いみたいなものが、まったく感じられなかった。
この映画の場合、究極的ないい人でないと、泣かせる演出ができないから、しょうがないのかもしれないけど、どう見ても人間離れしている。
一番気になったのは、ラスト。
すごくかっこいいし、泣かせるんだけども、それは違うだろうという気がした。
むしろここからが本番、これからいろいろ問題が起こりそうな気がするんですけど・・・?
日本人やけど、日本人て凄いと思う。
少しでも近づきたい。
直前に観てたTV時代劇「上意討ち」(田村正和主演)の方が一瞬も飽きさせなかった。何度途中で見るのやめようと思ったか。主人公が切腹するシーンは泣いた。歳とって涙腺が脆くなったからだきっと。区切り区切りで出てくる文楽人形を出す事の演出意図がわからず「(演出が)下手だな」と思った。役所さんは「KAMIKAZE TAXI」を見て以来の私の中で「最も注目すべき俳優」の一人だがその究極のオーソドックを極みつまりケレンミが足りない所が時々残念に思うところではある。今回もご他聞にもれず。
日本映画も捨てたものではない。
近年稀にみる傑作。
日本人とは何か、日本とは何か。
生きるとは何か。つくづく考えさせられる。
日本映画の傑作、雨月物語までも彷彿させる素晴らしい傑作。