幸せに暮らす里親と息子に突然つきつけられた、家族として過ごす時間の終わりを描いたフランス発のヒューマンドラマ。生後18カ月のシモンを里子として迎え入れたアンナと夫ドリス。夫妻の子どもたちとシモンは兄弟のように育ち、4年半の幸せな月日が流れる。ある日、シモンの実父エディが息子を手元で育てたいと申し出たことから、彼らが家族でいられる時間にタイムリミットが訪れる。「ディアーヌならできる」のファビアン・ゴルジュアール監督が、幼少期に両親が里子を迎えて4年半一緒に暮らした自身の経験を基に、家族の深い愛と絆を描き出す。6歳のシモン役には演技初挑戦のガブリエル・パビが抜てきされ、里親アンナとドリスを「海の上のピアニスト」のメラニー・ティエリーと「キャメラを止めるな!」のリエ・サレム、実父エディを「沈黙のレジスタンス
ユダヤ孤児を救った芸術家」のフェリックス・モアティが演じた。
1640日の家族評論(4)
里親と養子の違いを初めて知りました。
スキンシップが印象的。“触れる”は愛情なんだなぁ。哺乳類の。
血の繋がりとは関係なく、こんなにも愛情を注げるんだ。
人の気持ちはそんなに簡単に割り切れるものじゃない。
主人公がどうして里親になろうと決めたかは、映画の中では語られないのですが
こんなに辛い思いをするならやらなければ良かった。二度と里親にはなりたくない。と思ってしまいそうですが…
パートナーの絶妙なフォローが素敵でした。
確実に愛されて育った人間がそこにいる。
美しいラストにも号泣でした。
思ってた通り、泣かされました!
子役が可愛いし、里子っていってもずっと小さい頃から育てたら本物の母みたくなるし、子供も実の母と感じるでしょう。
引き裂かれるのは元からの約束だけど、その父が憎らしく思えました。でも見ていくに従い、父へも理解が増してなかなか判断つきにくいと感じました。
なかにはレグレクトの家庭もあるわけで奪いあいも可愛いものですね。
子供にとって何が幸せなのか考えさせられました。
基本、悪人の登場しない作品。
日本では里子ってあまり一般的でなく、養子のが馴染みがある。だからこそ、里子の様々な実態も伝わり素晴らしい作品でした!
ラスト、あの二人の様子を見て、彼女は、里親の役目の終わりを感じたんだと思います。
実子が二人いる家庭が、里子を赤ん坊の時から引き取る。小1くらいになったところで、実父が引き取ることになり、まず週末から慣らしで泊まりに行く。児相さんと実父さんと関係がうまくいかず、引きはがされるような感じになる。それはないよ~と思うことの連続で見ていて苦しい。
僕が里親活動を始めてずっと抱いていた、一緒に暮らしている子どもが実親に戻される恐怖を見せつけられる。ただ、このご家庭は実子が二人いるのでまだましで、もし子どもが里子だけだったとしたらもう生きていけない。想像するだけで地獄。
児相と実父ともうちょっといい関係を築いて、贈り物をするなどして、親戚くらいのレベルで付き合いを継続できればいいと思う。