フェイク シティ ある男のルール
プロット
アメリカ
02月14日 2009 上映
PITY ある不幸な男
プロット
ギリシャ・ポーランド合作
10月08日 2021 上映
ある日、ある女。
プロット
日本
05月20日 2023 上映
あるじ
プロット
デンマーク
12月03日 1926 上映
眠る男
プロット
日本
02月03日 1996 上映
男ありて
プロット
日本
05月10日 1955 上映
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ある男評論(16)
中学生の男の子がめっちゃいい。
新しい父親をとても好きになって自分も新しい父親に好かれている。
子供の頃の自分と重なって切なくなった。
尺の関係なんだろうけど端折っての進行多い気がした…
もう少しそれぞれの心の動きとか描き込んで欲しかった。
新しい人生を他人の名前で進んでいくってナンバー打たれてしまった昨今ではやりづらいんだろうけど『他人の人生』って成功者のものなら憧れますw
窪田くんあのワンシーンの為に身体作ったの?マジボクサーの身体に見えて凄いなと。
ラストシーンは完全いらないと思う。
だったら別れる為の一悶着描けよと。
消化不良。
真木よう子は色っぽい。
愛する子供の死の果てに離婚し、遺された幼な子と共に故郷の文具店を継いだ里枝。
その後に出会った孤独な男と再婚し、1児に恵まれたものの、幸せな家庭に突然の夫の死が訪れる。
その後、愛されつつ逝ったその男はその名を語る別人だったことが判明し、悲しみの中、里枝の家庭に訪れた混乱を描く。
別人を装わざるを得なかった、悲しい人生を決定づけられた男の生涯は一体何だったのか。
人が別の人になることができてしまうという特殊な人生をあえて選び、そうすることによって、本人にしか理解できない、1人の人間として生きることに新たな希望を持つことができるという複雑な心理がそこにある。
弁護士の城戸役の妻夫木聡は、役者としての光が人一倍で、存在するだけで見入ってしまう。
大祐役の窪田正孝、ボクシングジム会長役のでんでんとの師弟としての絡み、ファイティングシーンの演技は迫力ある場面を作っている。
反面、里枝役の安藤サクラは、原作とはイメージが異なったばかりか、「万引き家族」の時と同様、表情が乏しく粗雑さが垣間見えるのに、評価が得られている不思議な役者で、私はあまり評価しない。
大阪刑務所の囚人・小見浦役の柄本明は、怪演といえるが、なぜか無茶苦茶な関西弁で違和感が強い。
城戸の妻・香織役の真木よう子は原作のイメージを踏襲し、美涼役の清野菜名は、原作に負けている感あり。
本作は原作者・平野啓一郎の描くそれぞれの濃いキャラクター設定が映画でどのように描かれるか、が興味の対象にもなるが、幾分違うタッチで描かれるも、軸となる心理面や、簡単に他人を装ってしまう怖さのようなものが見事に描かれている。
人をラベルを貼るように「区別」していく愚かさと恐ろしさを痛感した
キーワードは
在日、ヘイトスピーチ、身元ロンダリング、snsなどのなりすまし…
自分の力ではどうすることもできない生まれや家柄、ルーツ…
人をワインの“ラベル”のように貼って見る人間の愚かさよ。
本作には差別と偏見によって苦しむ人の声が根底にある。
大祐たちは、犯罪を犯していなくても、名前を変えないと生きていけない人たち。
こういった人が、世の中にいることを改めて気付かされた。
二度目の人生を前向きに生きようとした大祐。
彼を愛した里枝。
血はつながらないものの、本当のお父さんのように慕っていた息子。
この事実が真実なんだと。
大祐の正体を追えば追うほど、在日3世である自身とも重なる城戸。彼がこれほどまでに本件にのめり込んだのは、自分自身を投影していたからではないだろうか。
家柄、職業、肩書き、出身地、そもそも名前だって単なる記号でしかないのかも。
重要なのはその人の人間性や本質。
差別といった意味では「ザリガニの鳴くところ」と基本的なテーマは同じだと思う。
安藤さくらと義父の柄本明が同じ作品に出ているのは面白い。そして、柄本明の名演には唸る。
ところで、最後、城戸の妻のLINEの通知は(浮気相手からのLINE)は、皮肉を込めたメッセージですね?
一見幸せそうな家族だって、本当のところはわからないですよ!ってことかな?
原作未読なので、読んでみようと思う。
安藤サクラを筆頭に真摯に役に向き合う姿は今年一番の傑作かと思わさせる滑り出しだったのに。
しごく残念。