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イヌゴエ いぬごえ評論(1)
芹澤(山本)はハルカ(馬淵)と付き合っていたが、その彼女を同僚力石(村上)に寝取られてしまう(その詳細は描かれてないが、メールによってわかる)。父親が拾ったというブルドッグを散歩に連れて出て、ちぬという女性と出会い仲良くなるのだが、ちぬが動物虐待をしていたり、幼児虐待のせいでバツイチになったという経緯もブルドッグのボヤキによって発覚してしまう。
山下敦弘監督作品での山本浩司の雰囲気そのままで、ウクレレの音楽にも癒されるといった、ほのぼのオフビート作品。最後には本来の飼い主が現れるといった展開で、実はブルドッグが芹澤の声も理解していて、会話も成立。犬との別れの寂しさは、彼女を失ったことよりも辛かった。なんてことはないストーリーだけど味わいがあるのだ。それにしても国家資格でもある臭気判定士なんてのは興味深い。