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イルミナティ 世界を操る闇の秘密結社評論(2)
もともとイルミナティは、封建時代末期に民主制を夢見た学者によって結成された秘密結社なのですが、世の中がすべて王様と宗教家の支配下にあって、それ以外の体制など想像もつかない時代では、単に民主制と言っても仲間は増えません。
一方、その集団は他の既存の権力機構すべてから危険な存在とみなされます。
そこで当時、多くのメンバーを擁していたフリーメイソンに倣って、階級制を採用し(この時点で、現代人なら、民主主義を目指していた当初の思いはどこへ行った? と疑問が沸くのが普通だと思いますけど)、いろんな暗号やしぐさや合い言葉などで仲間を弁別する、そういう無駄に込み入った団体へと変容するわけですね。
フリーメイソンの既存の組織に浸透し、中から食い荒らしたのは事実のようなので、そりゃ食われた側からは憤怒の情を抱かれ、あることないこと、正確には、ないことないことを言い立てられたのだろうなとは感じました。
そして、無駄に込み入った複雑怪奇な儀式の数々を採用していたことによって、のちに世界支配の闇の軍団みたいに陰謀論者が描く格好の集団に変容していたのも事実なんでしょう。
しかしまあ、そういう怪しい儀式を一から徹底的に紹介するでもなく、かといってライバル集団からの攻撃手口を紹介するわけでもなく、数名のインタビューを無批判のままでつなぎ合わせ、何をいいたいのかさっぱりわからないシロモノに仕上がっていました。
事実に基づくとあるけど、表向きの話しか描かれていないので、詳しいひと、は物足りないかも。
淡々と進みストーリーもないので途中眠くなり寝てしまった🥺🥺🥺
ただ、表のイルミナティを知るには、よくまとまっていていいかもしれない。
あくまでも初級者向けということかなと。
ディープな内容を期待して観るとがっかりすると思う。
とはいえ、秘密結社を映画にするというのは斬新でいいと思う。
といってもイルミナティのイメージをよくしようとする意図が見え見えではあるけどねー