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フック評論(20)
仕事人間で2人の子持ち男が実はネバーランドから来たピーターパンだったという話で、
復讐に燃えるフックにさらわれた子供を助けに再びネバーランドへっっ!!
自分がピーターパンだったコトをすっかり忘れているピーターに思い出せるように協力するネバーランドの子供達がとにかくカワイイ!!(*≧∀≦*)
ティンカーベルを演じたジュリア・ロバーツも若々しいし、ダスティン・ホフマン演じる悪者役のフック船長もコミカルに演じられているので全然憎めない(*´ω`*)
主演のロビン・ウィリアムズがお得意とするあったかコメディなんで安心して楽しめますッッ!
素直に楽しめます。
大切なこと、忘れてはいけないこと、
でも色々なことを忘れてしまったんだろうなぁ
と、思わせてくれる映画です。
映像の力加減を見るとスピルバーグが創りたかったのはネバーランド部分だけのような気もするが、フック船長は「親なんて自分の都合しか考えない、子供に本を読むのは寝かせつけて厄介払いしたいだけ」とのたまう、ピーターパン症候群に感染しないためのワクチンなのか、おとぎ話にリアリティを持ち込んで綺麗ごとをスクラップ&ビルドして見せたいということなのだろうか、真意が量りかねる。
仕事をとるか家庭をとるかの二択問題に単純化、極端から極端にワープするプロットは頂けない。そもそも子供たちにはウォルト・ディズニーという天才が創った確固たるピーターパンやティンカーベルの物語像があるのだから酷い中年親父になったその後のピーターパンなど無用の長物だろう。思い入れとは怖いものだ、スピルバーグほどの人物でも魔がさすことがあるという見本のような映画になってしまった。想像するにピーターパンの物語に感化された自身の幼少期と長じて監督業の多忙さで自分の子供たちにすら接する間のない自分に落胆し自虐像と憧れをまぜこぜにしてしまったのが失敗の要因ではないだろうか。