チャールズ・チャップリンが監督・脚本・製作・作曲・主演を務め、黄金を求めて雪山へやって来た人々が繰り広げる騒動を、映画史上に輝く名シーンの連続で描いたコメディ。ゴールドラッシュに沸くアラスカ。一獲千金を夢見て雪山に足を踏み入れたチャーリーは道中で猛吹雪に遭い、山小屋に避難する。そこには指名手配中の凶悪犯ラーセンが潜んでおり、さらに金鉱を発見したビッグ・ジムも転がり込んでくる。3人は小屋の中で猛烈な飢えと寒さに苦しむことに。その後、町を訪れたチャーリーは酒場で出会ったジョージアに一目ぼれするが……。
黄金狂時代評論(20)
ひもじさに負けて革靴を食べるシーンやロールパンのダンスなどで話題になりました、奇抜な笑いを織り交ぜてはいるがアラスカの雪山は観ていて寒くなるだけでストーリーは中庸だし、彼の持ち味のペーソスは感じられず十八番を演じているだけの喜劇になったしまった。
ちなみに革靴は昆布製で63テイクもやり直したので流石に下痢になったという、笑いの陰に涙ぐましい努力があったのですね。ナレーションの加わったリメイク版をBSで鑑賞。
嵐に遭遇し山小屋に避難するが、金鉱を掘り当てた男や、横取りしようとする悪人と出会い・・・。
有名なギャグのオンパレードで、未だに感心してしまう。
映画芸術という範囲を越えて芸術や文化全体に影響を与えたチャップリンの代表作。
映画の可能性を押し広げた彼のサイレント作品は恐ろしいほど感情豊かで美しい。
もちろん、この作品も然りだ。
笑いを通して"人間"を見つめるその透徹した眼差しに彼の作品の真価がみれる。
夢のシーンなんて、おかしさと切なさが入り混じって、チャップリンの偉大さを感じましたですね。
少し、ストーリーが直線的な感じもして、もう一味、チャップリンの悲しさを感じられたら嬉しかったかなっていうのはありましたかね。
いずれにせよ、家が傾くだけで、こんなにも面白いのなんて、他にないですよ!
金に…
愛に…
欲望を面白おかしく描くチャップリン。
モテモテだね。