TYPE-MOONの大ヒットPCゲーム「Fate/stay night」をアニメ映画化し、原作ゲームでヒロインのひとりである間桐桜を通して「聖杯戦争」の真実に迫るシナリオルート「Heaven's Feel」を描く3部作の第3章。魔術師(マスター)と英霊(サーヴァント)が万能の願望機「聖杯」をめぐって繰り広げる「聖杯戦争」。間桐桜は自らが犯した罪とともに、闇に溺れてしまう。彼女を守ると誓った衛宮士郎は遠坂凛と共闘し、聖杯戦争を終わらせるべく過酷な戦いに身を投じる。一方、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンは闘争の真実を知る者としてその運命と向き合い、間桐臓硯は桜を利用して自らの悲願をかなえようとする。アニメーション制作はufotable、数々のTYPE-MOON作品のアニメ化を手掛けてきた須藤友徳が前2作に引き続き監督を務める。
劇場版 Fate/stay night [Heaven\'s Feel] III. spring song評論(14)
戦闘シーンの迫力は、文句なし。下手な実写アクション映画なんか足元に及ばない。ダイナミックな動き、3Dいらずの立体感、絶妙なアングル。こんなにいい映像を作るんだから、スタッフの人に還元してあげてね。近藤さん。
今回は、ライダーが活躍する上に、素顔が拝めて感激。チョーかっこいいじゃん。他のルートじゃあっさり脱落して見どころも少なかったけれど、「Heaven's Feel」では、見せ場がたっぷり。
ゲームをしていないから、結末は初めて目にするけど、うん、この終わり方でいいんじゃない。Aimerの曲を聞きながらそう思った。ああ、それにしても衛宮士郎がうらやましい。
Ameirと梶浦由記は最強の組み合わせであり桜舞う大画面とドルビーサウンドに耐えうる天才である事はよく分かった。
俺はFateシリーズに出会えて良かった。
Fateを好きになれて良かった。
同時にFateシリーズがこれで終わってしまうんじゃないかと思うと寂しいです。
前回はヒロインの桜が自分の義理の兄である慎二の事を殺してしまい、黒い影(アンリマユ)と完全融合してしまうというかなりショッキングな展開。
人々にとって最悪な存在となってしまった桜に対し、士郎や遠坂凛、イリヤがどう動くのかを描いた物語。
士郎は今まで、身の危険を省みない正義の味方になろうとしていたのに対し、今回は大切な人のために自分の「義」を貫く様は前作から一貫しており、今回は更に覚悟を決めた逞しい姿が描かれていました。
ただ、セイバーとの対決はセイバー押しの自分としては結構辛かったですね…。
遠坂凛も凛として(姉として)ケジメを付け、イリヤも士郎の関係性にケジメを付けるので、最後として登場人物それぞれがケジメを付ける物語でもありました。
また、今まで「Fate/Stay Night」や「Fate/Zero」では冬月市の聖杯が何故穢れているか、そもそも何故聖杯戦争が始まったのかも明かされる話でもあったので、それが知れて良かったです。
今まで全く明かされなかったけど自分としては結構気になっていました。
そこには意外にも複雑で深い理由があって、ずっと気になってた疑問がようやく解決出来てスッキリしました。
バトルシーンに関しては1作目と2作目共々語ってきましたが、今回も期待を大きく上回る素晴らしく迫力あるバトルシーンになっていました。
これに「鬼滅の刃」も作っているので、制作会社ufotableに勝るバトルシーンを描けるアニメ会社は一体あるのか?
そう思わざるを得ないです。
梶浦由紀の音楽についても触れます。
前作と前々作では比較的作風が同じだったのですが、今回は今までの曲だけでなくまた違ったトーンの新曲も聴けました。
なお、今回とある場面でTV版の「UBW」のサントラもあって、タイミングと相まって凄く感動しました。
今回も今までと変わらないくらいのスピードで物語が展開されるので(そもそも原作が凄く長いらしい)、解りにくい部分もありましたが、この3部作×2時間という制約の中でこれ以上無い程の有終の美を飾ったと思います!
この素晴らしい「Fate Heaven's feel」の3部作を製作した須藤友徳監督ならびに製作に関わったufotableの皆さん、そしてキャストの皆さんに改めて感謝と敬意を表します。
本当にありがとうございました!
この作品で私の中でのFateは完結しました。ufotableの皆さんそしてキャストさん達の皆さん本当にありがとうございました。最高のフィナーレだったと思います。本当に本当にありがとう。
イリヤめちゃくちゃ可愛かったですよ!