ひめゆり

9.4/10
共494評論
類型   プロット
時長   130分
語言   日本語
地區   日本
上映   05月26日 2007
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ひめゆり劇情

太平洋戦争末期、住民たちをも巻きこんだ激戦が繰りひろげられた沖縄で、14歳から19歳の女学生たちが戦場に駆りだされ、看護活動に従事した末にその多くが命を落とした。これまでにも映画やドラマで繰りかえし描かれてきた彼女たち「ひめゆり学徒隊」の真実に迫ったドキュメンタリー。13年間にわたって記録された生存者22人の貴重な証言を通し、少女たちに負わされた過酷な運命が浮かびあがってくる。

ひめゆり演員

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ひめゆり評論(1)

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2007年度キネ旬ベスト・テンで文化映画作品賞を獲得して以来、観たくてしょうがないドキュメンタリー映画でした(ちなみに『特攻』『蟻の兵隊』はまだ見れてない)。また、出演している本村つるさんの「戦後、ひめゆりを題材に小説や映画が数多く世の中に出ましたが、それらのほとんどがフィクションです。実は、私たちはそれらが出るたびに、落胆し、憤慨していました」という言葉にさらに刺激され、本物の真の映画を体感したくなったのです。

これまで『ひめゆりの塔』を2本、『あゝひめゆりの塔』などを見ているので、ストーリーがないドキュメンタリーであっても入りやすい。だけど、これらの映画に落胆し、憤慨しているんだから、わからないものだ。映画は130分ながらも三部構成となっていて、第一章はリアルな陸軍病院内の証言から始まる・・・本村さんの言ってる意味がわかった。こんな凄まじい医療現場の描写はアイドル映画では無理だ。何しろ粗末な医療器具、揃ってない薬品、重症患者は脚や腕を片っ端から切断なのだ。そして、スプラッター映画をも凌駕してしまいそうな惨状と不眠不休による精神の破たん。多くの方が証言するように、「頭が無い」とか「内蔵がはみ出す」患者や学友を見ても平気になり、自分が人間性を失ったしまったという恐怖が最も印象に残ります。

続く第二章は米軍優勢となり解散命令のため沖縄南端へと移動する様子、第三章はガマ(自然壕)での様子の証言が中心となる。時折挿入される米軍の火炎放射器の映像。流暢な日本語で米軍による説得もあったが、捕虜にされることを拒み続け、やがて爆弾を投げ込まれ、多くの尊い命が奪われてゆく。日本で唯一住民を巻き込んだ地上戦が行われた沖縄。しかし、「解散命令」に象徴されるように、無情にも政府・軍部からは見放された地域でもあるのだ。

違った視点で考えさせられるのは、自決について。文部科学省によって、沖縄戦での集団自決に関して教科書の「軍部に強いられた」という文を修正するよう求められたというニュースは記憶に新しいが、その辺りの問題をどうとらえているのか、彼女たちの証言を注意深く聞きました。たしかに、「軍部に強いられた」という意味の言葉は全くなかったのですが、“徹底された軍事教育によって”、「捕虜になると、男は切り刻まれ、女は辱めを受けた後戦車で轢かれる」などと教師に教え込まれていたのだ。軍部というより教師。教師もまた教育されているのだから、結局は政府、軍部、そして天皇により集団自決を強いられていたことになる。したがって、文部科学省は徹底的に教科書の内容を変えさせなければならないのだ・・・「集団自決は天皇に強いられた」と。

映画で証言しているひめゆり学徒生存者は22名。しかし、心の傷を深く抱えたまま、いまだ手記や証言を残していない人が20名いるという。映画でも大胆な発言が感じられたのだから、真実はもっと悲惨なのだと想像できるのです。その第一章でかなりショックを受けたのですが、しばらく放心状態になっていたのかもしれません。

最後の証言者新崎昌子さんの「いつかあの世に行くときは、平和な時代を知らない彼女たちのためにお土産をいっぱい持って行ってあげたい」「それまでは元気で若い人に語り継いでいきたい」という言葉に思わず涙。映画を体験した者としても、こうした記録を後世に残し、広めていかねばならないな。