アウトロー(1976)
プロット
アメリカ
08月07日 1976 上映
ウィークエンド(1976)
プロット
カナダ
01月15日 1977 上映
カニバル(1976)
プロット
イタリア
07月23日 1977 上映
スキャンダル(1976)
プロット
イタリア
06月11日 1977 上映
バニシング(1976)
プロット
イタリア
06月11日 1977 上映
ミッドウェイ(1976)
プロット
アメリカ
07月03日 1976 上映
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キャリー(1976)評論(20)
スティーブンキング原作はやっぱり面白い。
古いけど、日常の学校生活に潜む些細な違和感や学園モノからのホラーっていう振れ幅が怖い。
さすが。
原作の力はもちろん大きいですが、芸術的なホラー映画に仕上げた監督とキャリー役のシシー・スペイセクはすごいなぁと思いました。映像の見せ方、音楽の使い方、そして無駄がなく不要なシーンもないといえる完璧な脚本。
悲痛で惨めなキャリーに同情できない怖さを演出しながらストーリーが進むことも、この映画を観る人間の恐怖を増長させている気もしました。
ホラー映画といっても、スピード感やグロさを求めている方には期待外れかもしれません。ホラー映画を食わず嫌いしている人にこそ見てもらいたいなと思います。
虐められている女の子が、イケメンから高校最後のダンスパーティーに呼ばれて、すごーく幸せそうになった後で、酷い仕打ちを受ける、というストーリー。
パーティーにおいて、女の子が純粋無垢で本当に幸せそうにしてるシーンをこれでもかと映して・・・溜めて溜めて・・・かーらーのー・・・酷い仕打、どーん!この流れが何とも切ない。キャリーよ!クソどもを全員ぶっ殺せ!!!ってなる。
カメラワークは、デパルマって感じですね。グルグル回り撮り、スプリットスクリーン、クライマックスのスローモーション。
あと音楽が最高。この辺もデパルマっぽさ全開。
そしてなんと言っても、この映画は主人公の女優さんが良い。迫真の演技です。てゆーか、この人は、リングの貞子のイメージの元ネタだよね(・・・多分)。
あと全然関係ないですが、キャリーが炎に包まれるシーンが、すげーカッコイイ。PS2のゲームである、バイオハザード・コードベロニカにも似たようなシーンがあったなぁ。多分パクったな・・・。
観て良かった。
今でこそイジメ問題が深刻だったりするけど、この映画公開当時はイジメも激減していたような気もする・・・なんとなく。
クラスメートのクリス(ナンシー・アレン)、トミー(ウィリアム・カット)など、70年代の輝かしい若手俳優たち。そしてジョン・トラヴォルタの存在という豪華な顔ぶれだった映画だ。ナンシー・アレンはデ・パルマ監督と一時は結婚していた・・・もちろん、シシー・スペイセクはオスカー女優としていつ見ても名女優ぶり。
キング&クイーンとして舞台に上ったキャリーとトミー。改めて感じるデ・パルマ映像のスローモーション。なぜだかしつこいくらいに長いスローだ。それでも先生に裏切られたという感情を表現するのには効果があった。そして、『サイコ』と同じバイオリンの効果音。プロムのカタストロフと家に帰ってからの心中のような結末。それにすべてが終わってもスー(エイミー・アーヴィング)の夢の中で襲われる恐ろしさ。ホラー映画は最後の最後まで目を離せないパターンを作ってくれたことにも感動だ。
トミーまでが死んでしまったのに、スーが生きていることにもキャリーの怨みが感じられる。