コンドル(1975)
プロット
アメリカ
11月29日 1975 上映
イースタン・コンドル
プロット
香港
01月01日 1900 上映
アルシノとコンドル
プロット
ニカラグア・メキシコ・コスタリカ合作
02月08日 1986 上映
別離(1939)
プロット
アメリカ
12月11日 1952 上映
ボー・ジェスト(1939)
プロット
アメリカ
12月27日 1952 上映
フィスト・オブ・ザ・コンドル
プロット
チリ
02月02日 上映
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コンドル(1939)評論(4)
ストーリー: 75
キャスト: 70
演出: 55
ビジュアル: 30
音楽: 60
まだまだ飛行機が危険な乗り物だった時代。パイロットは一つ一つの飛行依頼にも飛ぶかどうかを議論し命懸けで飛行機に乗り込んだ。
見所は2つ。一つは危険への苦悩と危険に対する挑戦。南米の田舎の小さな飛行場と吹けば飛ぶような小さな飛行機会社の経営を軌道に乗せるのは簡単ではなく、命を賭けるわりに経営は安定してくれない。そしてパイロットが死んだり飛行機が壊れたりしていく。経営者の苦悩は続くが、それでも男たちは勇敢に空に挑んでいく。
もう一つは人間模様。常に危険が付きまとう職場で働く男たちの生き様やら人間関係や、そんな男を待つ女たちの心労や恋愛感情。
1939年製作ということで画像は白黒、飛行機はすぐにそれとわかるセットや模型ということで期待はしないほうがいい。でも画像の良さで売っている映画ではなく人と人のドラマなので、あまり映画の大勢に影響はない。
ジョーが死んでも悲しむヒマすらない。みんなダッチの酒場に戻り、楽しく宴会を始めるのだ。戸惑うボニー・リー(アーサー)だったが、結局溶け込んでしまう。そこでピアノを弾き始めるジーン・アーサーのプレイは吹き替えとは思えないほど。こうした点ではまるで戦場。飛行機乗りが事故のため死んでしまうのは日常茶飯事のようだ・・・ボニーはちょっと立ち寄っただけなので翌朝にはバナナ船で発つ予定だったが、ジェフに魅せられてこっそり戻ってきた。
ダッチの経営する酒場と空輸業は郵便物運送の契約を取るためにあと2週間定期的に確実に成し遂げなければならない。そのためジェフ(グラント)もピリピリしていたのだ。そしてまた新たに飛行機乗りがやってくるという。それがバット(バーセルメス)。偽名を使っていたため誰も気づかなかったが、ジェフの親友キッド(トーマス・ミッチェル)が弟を亡くした原因が、過去にバットがパラシュートで一人飛び降りたためだという因縁があったのだ。それでもジョーを失ったため人手不足。ジェフは雇うことにした・・・
契約のため最後の仕事をやり遂げなければならない。南米の高山を乗り越えたりするプロペラ機の特撮が見事!(1939年作品としてはだが)。クライマックスでは因縁の二人が乗る飛行機にコンドルがぶつかり炎上。燃えながらなんとか着陸するという見せ場がある。キッドはその直撃を受けて首を折ってしまうし、もうハチャメチャ。
印象に残るのは、視力が衰えていたキッドの視力検査。普通の視力検査+、深視力検査の装置が面白い。恋愛模様はバットの妻(リタ・ヘイワース)がジェフの元恋人だったことが明らかになるが、なんだか中途半端。やはり男のドラマをメインにしたかったのだろうけど、下手すると詰め込み過ぎになってだれてきそう。
飛行機乗りの男たちの友情、過去を引きずる男、そして死。こんな男たちに惹かれる二人の女。緊張感を高める飛行シーン。これらの要素を余すとこなく、魅力的な作品に仕上げたハワード・ホークスに脱帽です。
ハワード・ホークスって、コメディ、ハードボイルド、西部劇など、芸風の広い監督ですけど、個人的にはこの作品が一番好きかも(大ファンであるジーン・アーサー出演による加点もあるけど)。どこのレンタル屋にも置いてなかったので、DVDで購入しての鑑賞でしたが、その甲斐があって本当に良かった!!