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音響ハウス Melody-Go-Round評論(1)
このアナログ時代から続くスタジオを扱った映画を見終えて、逆に浮彫になるのは、最近は自宅で打ち込みで作るなど、音楽作りが様変わりしているらしいことだった。
音響の良い広い空間があって、そこに人が集まり、“ケミストリー(化学反応)”が起きて、その時その場所でしか生まれ得なかったサウンドが録音される。
音楽だけではない。今でも映画作りなどはまさにそうであろうし、黒澤明は「一人で書くと一面的になる」と脚本も共同で書いたという。
ちなみに、“ケミストリー”は、バスケのNBAでは頻繁に使われる言葉である。
好むと好まざるとにかかわらず、昔はそうせざるを得なかったのであり、一長一短あるだろうが、昔の音楽の方が“豊か”であると感じるのは自分だけだろうか?
コロナ禍で「リモートワーク」がもてはやされるが、物事はそう簡単ではないのである。
それにしても、今日初めて気付いて、びっくり仰天したことがある。
「ユーロスペース」の音響があんなにも良いなんて(笑)。