ウルトラマンブレーザー THE MOVIE 大怪獣首都激突
プロット
日本
02月23日 上映
ホビッツベイ
プロット
ニュージーランド
02月23日 上映
あとがき
プロット
日本
03月01日 上映
映画しまじろう「ミラクルじまの なないろカーネーション」
プロット
日本
03月08日 上映
i ai
プロット
日本
03月08日 上映
ZOO(1985)
プロット
イギリス
03月02日 上映
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ガメラ 大怪獣空中決戦評論(20)
ゴジラの商業主義は、もともと原爆実験の結果生まれた怪物だったのに、南海に住む恐竜のような扱いになり、何故か子どもができたり、シェーもするし、放射線を吐きながら空も飛ぶ。出てくる度に学習しないニンゲン達に攻撃され、何度助けても、健忘症のように攻撃するじゃない。その辺がどうしても馴染めなかった。
さて、ガメラは昭和時代から破壊獣としては扱われてこなかった(初登場時は違いますが)。
何となく神獣として扱われ、子供が好きとか、外敵から守ると言うようなヒーロー的存在だった。
昭和時代のロボットアニメの系譜に繋がるね。しかも、スタイルとして、ブロレスのように徹底的にやられまくった挙句、奇跡の復活を遂げやり返すと言う、日本人の琴線に触れるストーリーにシビレます。
平成ガメラは、造形こそ進化したが、立ち位置は同じだ。守るものがありそのために闘う。
だからこそ、最後のシーンでの大見得なんだ。
歌舞伎だね!
ギャオスは究極の敵。
後のレギオンとの戦いを経て、再びギャオスと戦う。
一体でも大変なのに、大軍とはね。しかもハイパー。そして、ガメラ自身は手負い。
何てシビレる設定だ。
究極に残念なのは、このリバイバル上映が見られないこと(笑)
~~~~~~
と思っていたら、最新のゴジラ キング・オブ・モンスターズにはやられた。
シン・ゴジラの事象としてのゴジラに対し、地球代表としてのゴジラが活躍する、これは素晴らしい。
というのが伝わってきた!楽しめた。
シン・ゴジラを先に観ちゃったので、
「シン・ゴジラ感すごい!」となったけど、もちろんシン・ゴジラがこちらを踏襲・オマージュしてるのよね。
(ちなみに昭和ガメラシリーズは未見)
メイン人物が自衛隊員と鳥類学者ってのが面白いな。
今はだいぶCGに頼っているであろう街並みや爆発シーンを、実際にジオラマを作って火薬爆発させてやっているので、
市街の戦闘シーンや爆発のすさまじさの実物感や迫力がすごい!
福岡ドームや東京タワーが破壊されるのも謎の興奮があった。
折られた東京タワー、ギャオスの巣にされてた。笑
個人的にはガメラのジェット噴射飛行が愛嬌があって好き。ガメラが飛ぶ度に毎回「ふふふ」となる。
ヒロインの鳥類学者の女性の女優さんが美人で素敵。
自分のように、1967年の「ガメラ対ギャオス」に子供時代に出会った世代(俺は当時7歳)。つまり、60代。そして、1995年の「ガメラ 大怪獣空中決戦」(本作ですね)に子供時代に出会った世代。つまり、30代。
怪獣好きなはずの俺は、平成ガメラには出遅れていて、実はレギオンを地上波で観たのみ。
だけどそこで、隊員が「下がれ、退却!」と叫ぶシーンを初めて観て、「なんか、この映画、一味も二味も違って本格的!」と身震いしたのは、つい昨日のことのように思い出せる。「うわ、自衛隊がちゃんと後援してる」ってのは、俺にはインパクト大きかったな。子供の頃からの怪獣映画で、後退せず、ただ怪獣の強さを示すためだけに玉砕する防衛軍ばかり観てきたから「やっぱ、本物は違うなあ」と感心しきりだった。あれから、樋口監督、好きなんだよな。
三島駅で富士の裾野なのも、自衛隊の演習を活かしたいからなんだろうな、きっと。
樋口監督の特撮。やはり気持ちがいいです。あとから知ったけど、怪獣を見る視点が、人から見る視点に統一されていたんですね。それで、気持ちがいいのか。
そして、自分は、「シンゴジラ」のレビューで書いた通り、ゴジラの背ビレから放射される無数の光線がこの上なく美しいと思うのですが、既に本作でも、その片鱗が描かれてました。ちょっと発見で、嬉しい。
その樋口監督をもってしても、合成シーンは、いくつか悲しくなる出来の部分がある。漂流するガメラの背中で調査するシーン、空中戦の一部シーン、…
1997年だから、もうオプティカルプリンターではなく、CG合成だよなぁ。 しかし、Wikipediaで知りました。本作の制作費、たったの5億円なんですね。じゃあ、よくやったってことなんだろうな。
キネマ旬報のベストテンに入るなど、これだけ評価が高い本作も、稼いだ金は7億円。やっぱり、特撮映画って、大変なんだなあ。
そして、興行で80億稼いだ "シンゴジラ" の偉大さにあらためて気づかされました。
ヒロインは中山さんの妹の方。顔が派手ではない方で、自分はだいぶ好き。
ただし、棒読みっぷりは、呆れを通り越して感心してしまうレベル! 藤谷さんと二人揃ったその破壊力は、おそらくギャオスの超音波を凌ぐのではないだろうか、というレベル!!
でも、それでいいんじゃないかなあ。怪獣映画なんだから。
ついでに言えば、小野寺さんは、やはり "殿下" ってことになっちゃう。「太陽に吠えろ」世代なもんで。
あと、冒頭は、ホントに懐かしい。そうそう、そんな字体で名前出して、音楽はまさにそんな音楽で… それがいいわけじゃないけど、見事な再現に、感心!
おまけ
1995年頃を懐かしく思ったシーン。
福岡ドーム、出来たばかりなんだな。(93年)
Jは、ヴェルディなんだ。(93年優勝)
東海道新幹線、まだ、丸いんだなあ。
シンプルな筋立てだが見所を押さえた脚本。テンポもよく展開も早い。戦車なども出てくるし頑張ってるなという印象。
ただやはり怪獣映画なので基本荒唐無稽ですよね。日本を破壊する怪獣が現れたら並のパニックじゃすまないだろうし、其の辺の緊迫感が足りない気が…。
しかし特撮怪獣映画をファン視点でなく一般的映画で語るのは野暮かもしれない。20年前にこれをスクリーンで観たらどんな感想だっただろうか。
(余談だが、2014年ハリウッドゴジラのプロットは本作にとても似ている。お金をかけて制作したらああなるのだろう)
それだけで、そこに起こっていることにこれだけリアリティーをもたらせるのか。すごい。
TVが製作に絡んでいる映画には失望させられることが多いけれど、この映画は日テレの力が効いている。
そして、本田氏。アクの強さは抑え気味だが、コメディリリーフ的存在として、目が離せない。
そして、その横にいる長谷川氏。お二人の間合いがとてもいいのにも関わらず、本田氏が何やっても、それを漫才コンビのように受けるでもなく、ただ己のスタンスを崩さない。なのに、繰り返してしまうが、”コンビ”として成立している。なんてすごい存在なんだ。
本郷氏の出演も、かっての怪獣映画を思い起こさせてツボ。
そしてガメラとギャオス。
どちらもクリクリおメメがかわいい。
ガメラについては誰も「亀」と言わない。ひっくり返って足をバタバタさせる様すらあるのに。「どう見ても亀だろ!」と心の中でツッコミ。なのに、橋で主人公を逃がす場面では、逃げたか確かめてうなづく場面もあったりしてかわいい。そんな、台詞にはないが、脚本に仕込まれたギャグも効いている。
ギャオスの方は動きに迫力がある。画面に向かって飛んでくる様。商店街で犬を襲う様。迫力がある。なのに、成長するシーンでは大爆笑。
そして皆さん絶賛の、ギャオス on 東京タワーの美しさよ。
ツッコミどころも満載。
職場規範、それでいいんかい!とか、
巫女?で、お子様向けだからか「お父さん」と力を合わせてパワーを送るって(笑)。
いきなり宇宙ですか?まあ、確かに『空中決戦』ですが…。でも、決着したのは…。
他にも、あれもそれも、いろいろ…。
そんなツッコミどころも、狙った胸躍るオマージュ・お約束どころやギャグですか?と言いたくなるほど、脚本と演出と映像がうまくかみ合い、飽きさせない。
出演者も、すでに上に記した方々以外にも、蛍氏や、ワンショットしか出ない商店街で襲われそうになる婦人や自衛隊関係者がしっかり演じてくださり、作品を支えている。
怪獣映画も、本当に好きな人々が本気で作ると、こんなに楽しめる作品になるんだなあ。
こんな映画なら何度も見たい。
ps:報道系のキャスターたちが報道する様を見て、普段でもフェイクニュースでも、この映画のように本物っぽく伝えられるんじゃないか?と怖くなった。
最も、数々の大災害の時の実況報道と比べると、やっぱり、”ヒリヒリ”として緊張感が足りない。災害に関しては騙されないで済みそうかな。