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燃えよデブゴン TOKYO MISSION評論(12)
谷垣監督は自分とほぼ同年代だけあって、観てきた映画も同じなんだというのがよく分かる。それは往年の香港功夫映画だけでなく、日本ロケした、あのハリウッド映画へのオマージュが色濃い。また、日本人が監督してるだけあって、外国映画でよくある勘違い日本描写を逆手にとってギャグにしているのもポイント。
オリジナル版の要だったブルース・リーへのリスペクト。今回は、いかにもドニーらしいアレンジが施されている。まぁこれまでもブルース・リー映画のリメイクばかり撮ってきてるから、それも当然なんだけど。
監督本人も語るようにコメディに振り切っているため、ツッコミどころも含めて楽しむ方が良し。
ところで、上映開始冒頭に出る撮影に関するお断りって必要だったのか?
「バカじゃねーの」と言いながら、笑ってポップコーン食うような、正統派カンフー・コメディ香港映画。
旧作サモ・ハン・キンポーへのリスペクトに溢れて、かつ(監督含めた日本人スタッフがたくさんいるのに)わざわざ古の香港映画臭を出すために、なんちゃって日本にしながら、筋の通らないめちゃくちゃな脚本にしているのが笑った。
たぶん、わざとやっている。
ヒロインの性格がビッチで、「こんなの助けなくていいよ」と最初思わせての、最後はまぁかわいいからいいかと落とし込むあたりも、古風なパターンでよい。
ドニーを太らせる、百武朋さんの特殊メイクが素晴らしい。
あと、なんちゃって歌舞伎町に、なんちゃって築地と、CGとセットで作った「こんな形や構造じゃねーよ」っていうなんちゃって東京タワーもすごくて面白かった。
わざわざ『肥龍過江:Enter The Fat Dragon』と初代デブゴンと全く同じタイトルを使っているあたり、(ドニーかプロデューサーかスタッフかわからないけど)よほどデブゴンが好きなのかなぁ?
(もしも、タイトル版権を使いたい、制作配給会社の都合だけだったら嫌だなぁ)
逆に、ここまで昔の香港テイストだと、今の若い人たちに受けるのか疑問に思ったのが不安なポイント。
また、サモ・ハンは最初の『燃えよデブゴン』から、「体型を活かしたカンフー」だった。
腹の丸みを使った回転とか、中華鍋でもなんでも身体に沿わせて使うとか。
特に『おじいちゃんはデブゴン』では、「腹の力の入れ方や、呼吸による腹の出っ張りだけで敵を倒す」まで進化したアクションを見せてくれたんですな。
それに対して、本作は徹底して「特殊メイクした、かっこいいドニーのアクション」なんすよ。
だったら、同じコメディでも、ドニーの素の体型でジャッキー路線にすりゃいいんじゃないかなぁとか思った。
そこが不満なポイント。
一番の見どころは、竹中直人とドニーのブルース・リーのモノマネ対決シーンかも。
多少 日本バカにされてる感ありますけども 面白いです。
ストーリーなんかどうでも良いレベルのドタバタコメディと、派手でキレキレな格闘アクションの連続でテンポ良く楽しくみられるけれど、笑える程のネタは殆ど無し。
ヒロインも性格が…で、男のせいにしているけれど、問題はあなたの性格だと思うよ(´・ω・`)
因みに日本でもしっかり撮影されていたし頑張っているけれど、黄金一番街はトーキョーと言うより香港か台湾にジャパンタウンがあったらこんな感じ?というイメージ。
ところで実在する店や商品の看板もあったけど大丈夫ですかね?余計なお世話ですね。
おバカなエンタメコメディなので、内容にツッコミは無用だけど、空回りしているコントをみている様でしっとりシーンも何一つ響かないし、何も考えずにみればそれなりには楽しいのかなという感じ。
そんな2021年1本目。
通訳さん、良かった。日本人(おじさん)の話(情報量ないのに)長すぎます。はい、私も同意見です。
香港、中国の人達にとって、東京といったら、歌舞伎町と築地市場と東京タワーと地震は有名で、日本イメージは、人が沢山居ても静か、熱燗、刀、爪楊枝、甘栗?なのかな。
歌舞伎町をスタジオ内に作ったのは凄い!九龍城趾を作った「追龍」のよう!まさに上へ!下へ!ジャンプ!と楽しかった。屋内ガチャガチャ!も香港映画らしく、車で香港警察にガチャーンと入るのは、ジャン=ポール・ベルモンドの世界!で嬉しかったです。
渡辺哲かー、でんでんだと思って見てました…。
インファナル・アフェアで、トニー・レオンを慕う若いチンピラやってた男の子が、ドニーの(年下だけど)上司をやってた!立派な役者になってー!
爪楊枝野郎と言われてた役者を、ドニーが最初の方で、ニコラス・ツェーに似てるからって…!とからかってたのは凄く受けました!似てた、確かに💕
あと、バナナ vs. トマトの実況中継バトル&共闘が面白かった!実際にありそうで怖いが…!