ミレニアム・マンボ劇情

新世紀を迎えたばかりの台湾・台北を舞台に、ホウ・シャオシェン監督が二人の男性の間で揺れ動く女性の喪失と再生を描いたドラマ。ヒロインが10年前の自らの恋愛を回想する形で、都会に生きる女性の孤独や不安を輝くような映像で詩的に綴っていく。

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ミレニアム・マンボ評論(1)

pifiur
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【78点】
こんなにラストの印象的な作品はなかなかないと思います。掴み所のない映像に、中盤まではもやもやさせられますが、その鬱屈があってこそのラストだとも言えます。

ミレニアム・マンボというタイトルは、ミレニアムという歴史的な節目と、マンボのリズムのように繰り返すというところから来ているのでしょうか。実際、似たような場面が続く映画です。回想という形態で時系列がシャッフルされているだけに、話が進展している感じはなく、断片が繰り返されているという印象が強調されています。

主人公のビッキーは冒頭で、「ミレニアムなのに」とか「繰り返す」とか「催眠術のように」ということを言っていたと思いますが、そのあたりがこの作品のテーマだと考えて良さそうです。つまり、ミレニアムは歴史上の節目ではあっても、それは女性の恋にとっては何の関係もない話なんだということでしょうか。

ところで、この映画は映像が凝っています。リー・ピンビンのカメラは、その催眠術のような繰り返す生活というものを嫌というほど体感させてくれます。全体像が掴めないほどに人物アップやピンぼけを多用するカメラ、暗闇や仕切りに隠された空間などに、混沌朦朧とした雰囲気が良く出ていました。小道具も良く効いていて、中でも最も印象深いのは、何と言ってもビッキーが常に燻らせている煙草の紫煙でしょう。どの場面でも煙草を持っているから、繰り返しの感じが強くなるし、煙という切れ間のないものが映像中にいつも漂っているのは、テーマが一貫していて素晴らしいです。

しかし、そういった退廃的な印象とは無縁の場面もありました。それは彼女が日本に来たときです。ここで彼女は初めて外の世界を歩き、雪景色のなかで人が変わったように無邪気に笑います。ずっとこんな笑顔が続くといいと思い始めたころに、やはりまた退廃的な場面に引き戻されるので、あれは何だったのかという感じでしたが、その雪景色の意味は終盤になってから分かりました。

結局、物語の鍵となるのは、この雪景色と、携帯電話だったと思います。終盤になると、やたらと携帯電話が登場します。ハオの前から消えたビッキーは、ハオの元に携帯を残していましたし、ビッキーの前から消えたガオは、ビッキーの元にやはり携帯を残しました。そして思い出してみると、ビッキーと竹内淳の出会いは「番号ちょうだい」で始まったのです。

つまり、この映画において携帯は、恋人の縁の象徴以外の何物でもありません。そして、相手の手元に携帯だけが残るというのことは、縁が完全に切れていない、恋の移ろいが曖昧なものであったという暗示ではないでしょうか。ミレニアムという歴史的節目に対して、ビッキーの恋の移ろいは曖昧だったという解釈です。

ただし、ビッキーが自分自身を「彼女」と呼んで回想していることを忘れてはいけないとも思います。自覚的か否かは別として、自分を第三者的に見ているということですから、以前と今の彼女との間には何らかの区切りがあったと考えるのが自然です。それは何だったのでしょうか?

思うに、あの雪景色が区切りだったのではないでしょうか。ビッキーがかつて退廃的な日々を繰り返す中で燻らせ続けてきた紫煙がたまりにたまって一つの季節を形成したというのが、あの大雪なんだと思います。あの光景は、ビッキーの心象風景の反映のようなものであり、そう考えると、実は彼女自身が恐らく自覚していないミレニアムの区切りはあったということです。

そして最後に、東京に大雪が降ったといいつつ夕張を映したところがミソで、あの夕張映画祭の古くさい看板が、ミレニアムになっても、昔から続いてきた映画文化は続いていくというメッセージに思えるのです。作中おいて語られたような恋愛の位置づけと映画とを、最後の最後で対応させるあたりが、非常にロマンティックなラストだと個人的には思いました。

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