「断崖」「疑惑の影」のアルフレッド・ヒッチコックが「ガス燈」「ジキル博士とハイド氏(1941)」のイングリッド・バーグマンと「独身者と女学生」のケーリー・グラントを主役として監督した1946年作品。脚本は「運命の饗宴」やヒッチコック作品「呪縛」のベン・ヘクトが書き下ろしたもので、撮影は現在監督に転じて名を挙げている「春を手さぐる」等のテッド・テズラフで、音楽は「ママの思い出」のロイ・ウェッブが作曲した。助演はクロード・レインズ、「ゾラの生涯」のルイス・カルハーン、映画初出演の舞台女優レオポルディーン・コンスタンチン、「少年牧場」のモローニ・オルセン、かつてドイツ映画の監督だったラインホルト・シュンツェルその他である。
汚名評論(12)
彼の場合は瞳の色、白黒作品のはずなのに青い瞳に見えてくる感覚がありました、彼の場合はもともとカラー作品でさんざん見てましたから記憶されていますけどこの作品での印象は映画を見終えた時にイングリット・バーグマン自体がカラーに思えてしまうのです。
80年ほど前も現代も女性の美しさの定義はほとんど変わらないのですね
現代のイケメンとあの頃の二枚目ではかなりの違いがあるように思えますが
時代によっていろいろと制限がありますがこの作品もかなりの制限の中で作られたようです
何でも自由になるよりかは制限があるほうが創意工夫で新しいものになって行くようです
面白いものです
ケイリー・グランドめっちゃかっこいいし、プラスバーグマンきれいで、ラブストーリーを見る気分で最後のキスシーンも感動で印象深かった。
ヒッチコック二本目でこれで一作目の『裏窓』と一緒に考えると、ヒッチコック流が分かるようになったかも!
授業でマルビーのフェミニズム&フェティシズムの理論で同じくヒッチコックの『裏窓』が取り上げられたが、この作品にも適用ではと。-女性が男の前に暴露される時点で男性の主人公は初めて目を向ける。最後は男は女を救う。観客も男の主人公への主体を位置づけ、女性を覗くことで快楽を感じる。-----アリシアは病気になってデヴリン初めて彼女への感情を曝け出し、彼女を救い出す。
サスペンスの部分は音楽もカメラの動きも妙に組み合わせられ、実に興味深いところだった。
最後は確かに唐突だが、気持ちいいエンディングにはなっている。繊細に作り上げられた作品だと思う。
正義のためといっても、心を弄ぶのはちょっと・・。
セバスチャンとアリシアは、カサブランカの、ルノー署長と、エルザですね♪
ドイツ人の父とアメリカ人の母を持つヒロインAliciaは、エージェントのDevlinからリオで活動するナチス残党の潜入捜査を頼まれる。
近年のスパイ映画ではどんでん返しを狙う複雑なやり取りが多くなったと思いますが、本作では純粋に、素直になれない男女のすれ違いが切なく、後半になるにつれ騙された側がいかに問題を対処しようと画策するかが面白かったです。
女性不信のイケメンと、運命の女性まっしぐらの富豪中年男。愛のために愛していない男を愛すふりをする女。素人にここまでさせる愛国心の証明も残酷…。
支配的なママの存在は、ヒッチコックのその後の作品でパワーアップしていますね。
Ingrid Bergman演じるAliciaが上品過ぎて、元アル中のあばずれ?にはとても見えません(^_^;)が、へそ出しファッションは今よりもっとはしたないと見なされたことでしょう。
“Waving the flag with one hand and picking pockets with the other. That's your patriotism.”