「第2の機会」のロバート・ミッチャムと「ノックは無用」のマリリン・モンローが共演する1954年作の西部劇。製作はスタンリー・ルービン。ルイス・ランツの原作より「ブラボー砦の脱出」のフランク・フェントンが脚色、「月蒼くして」のオットー・プレミンジャーが監督した。撮影は「さすらいの涯」のジョセフ・ラシェル、音楽は「夜の人々(1954)」のシリル・J・モックリッジ。共演者は「百万長者と結婚する方法」のロリー・カルハウン、「暗黒の恐怖」のトミー・レッティグ、マーヴィン・ヴァイ、ダグラス・スペンサーなど。
帰らざる河評論(6)
激流の川を下る数日間の旅で、互いの本質を知るMattとKay。金鉱目当ての欲深い白人達、白人を狙う先住民達、そして大自然の厳しさが彼らを襲います。
エンディングが良いのでスッキリします。
こんなに濁流に飲まれる人生は嫌だけど…(^^;)
ザ・合成といった感じの映像もありますが、Monroeの歌とお色気炸裂でお腹いっぱいになります。
脱を目指してとはいうものの、そこはやはり映画としてはモンローの魅力に頼らざるを得ない。急流の筏で服が破れ下着姿、そこに容赦なく降り注ぐ水、当然ずぶ濡れのセクシーモンロー。
あー、私もモンローと急流すべりをして水をかぶりたい(笑)
そしてR・ミッチャムが如く彼女を肩に抱え家に帰りたい(笑)
まあ、そういう映画なのです。
総合55点 ( ストーリー:60点|キャスト:65点|演出:50点|ビジュアル:55点|音楽:65点 )
・筏に乗る主人公たちの多くが合成映像で背景から浮いている。
・主要部分が川の現場での撮影ではないため、実際の活劇になっていなくて迫力がない。
・川の浅瀬で襲撃してきた先住民たちがそのまま急流でも泳いで筏に近寄ってくるのがほぼ自殺行為でなんとも不自然。
・主人公が他人ならば死ぬが自分が操船すれば川下りしても大丈夫と大口を叩いておきながら、襲撃を受けてすぐに川に落ちて操船をマリリンモンローに頼りっきりなのは情けない。
・しかもあれほど危険だと前振りしておいて、それでもあっさりと素人だけで川下りが出来てしまった。
・そもそも危険な急流の場面が殆ど無く、緩やかな川下りばかり。
荷物を失ったはずなのに筏に乗るときでさえもどこかに隠し持った化粧を使ってばっちり化粧して歌う、いかにも女優なマリリン・モンローの姿ばかり印象に残る。物語の全体の流れそのものがそんなに悪いわけではないが、やはり川下りの場面が駄目。