「静かなる男」と同じくジョン・フォードとメリアン・C・クーパーが主宰するアーゴシイ・プロ製作の1949年作品。すでに3回映画化されているピーター・B・カインの原作を、「黄色いリボン」のローレンス・ストーリングスと「静かなる男」のフランク・S・ニュージェントが脚色し、「栄光何するものぞ」のジョン・フォードが監督したテクニカラー作品。撮影は「静かなる男」のウィントン・ホック、音楽は「黄色いリボン」のリチャード・ヘイゲマンの担当。主演は「静かなる男」のジョン・ウェイン、「アパッチ砦」のペドロ・アルメンダリス、「黄色いリボン」のハリー・ケイリー・ジュニア(初出演)の3人で、「静かなる男」のワード・ボンド、「リオ・グランデの砦」のベン・ジョンソン、「アパッチ砦」のメイ・マーシュ、「静かなる男」のミルドレッド・ナットウィック、ジェーン・ダーウェルらが助演する。
三人の名付け親評論(3)
見てて嬉しくなる要素がたくさんでした。
砂漠を超えるのは相当な冒険で、しかも徒歩で赤ん坊を抱いてとなると命がけな危険な行為となる。追われる身でもある。3人の強盗は、ひどい犯罪者なのだけど後ろ暗さが全くなく明るく愉快で善良にすら見えるし、保安官と意気投合までする。
ジョン・ウェインが赤ん坊に対して親のような気持ちを抱いているのかどうか最後まで気になったのだけど、保安官と養育権争いをするほど執着を抱いていたのが分かり、とても暖かい気持ちになった。