封建社会で力強く生き抜く女性の愛と官能を描いた文芸ロマン。監督は「みんな愛してる」のマーシャル・ハースコヴィッツ。脚本ハマーガレット・ローゼンタールの自伝を元に新鋭ジェニーン・ドミニーが担当。製作は「恋におちたシェイクスピア」のエドワード・ズウィックとハースコヴィッツ、「パトリシア・アークェットのグッバイ・ラバー」のアーノン・ミルチャン、サラ・キャプラン。製作総指揮は「評決のとき」のマイケル・ネイサンソン、「フィッシャー・キング」のステファン・ランドール。撮影は『ボディ・スナッチャーズ』(V)のボージャン・バゼリ。音楽は「ジキル&ハイド」のショージ・フェントン。美術は「未来世紀ブラジル」のノーマン・ガーウッド。編集は「戦火の勇気」スティーヴン・ローゼンブラムと「マスク」のアーサー・コバーン。衣裳は「エイジ・オブ・イノセンス
汚れなき情事」のガブリエラ・ペスクッチ。出演は「ブレイブハート」のキャサリン・マコーマック、「ダーク・シティ」のルーファス・シーウェル、「ブルワース」のオリヴァー・プラット、「沈黙の女」のジャクリーン・ビセットほか。
娼婦ベロニカ評論(2)
高級娼婦という題材、場所がヴェネチア、時代が16世紀頃ということで、街や衣装など、視覚的に興味深い映画だった。
ただ、ふつう映画をみたとき感じる主人公への共感や感動、批判や反感といったものが、この映画では沸いてこない。
なぜ?
べロニカは美しいけどお人形のように表情が少ないので、いまいち生き生きした感じがないし、セリフも取って付けたようで、不自然だったり気取っていたりで、どこか違和感。AIとかクローン人間を見てるように、美しいけど退屈。彼女がどうなろうが、だんだんどうでもよくなってくる。
最後の裁判のシーンは、「なノリ。この映画は悲劇っぽいと思っていたけど、もしやコメディ?と拍子抜け。このシーンでもベロニカは、毅然としていたいのはわかるものの、心境はいまいち伝わらなかった。
実在した人物をモデルにした話とのことだが、 いくら見た目きらびやかでも、キャラの心境にきちんとスポットが当たってないと物足りないものだと思った。
キャサリン マコーマックが素晴らしい演技で魅力的な役です。しかし淡々と話は流れ どこかあきはじめてきてしまいました。
衣装は素晴らしいのですし ベネチアの華やかさを感じました
まっいわゆる普通の映画でした。