死刑囚とカトリックの修道女の心の交流を綴ったシリアス・ドラマ。実際に何人もの死刑囚に精神アドヴァイザーとして付き添った、シスター・ヘレン・プレイジョーン本人と、彼女の同名著書(邦訳・徳間文庫)に感銘を受けた、「依頼人」の演技派女優スーザン・サランドンがヒロインをつとめ、彼女の伴侶で「ショーシャンクの空に」などの個性派俳優ティム・ロビンスが「ボブ・ロバーツ」についで監督・脚本を手がけ、夫婦共同で映画化。サランドンは通算5度目のノミネートだった本作で、アカデミー主演女優賞をみごと受賞した。対する死刑囚には「カリートの道」のショーン・ペンが扮した。製作はロビンスと、「クロッカーズ」のジョン・キリク、「ナイト・オン・ザ・プラネット」のラッド・シモンズ、エグゼクティヴ・プロデューサーは「ボブ・ロバーツ」「未来は今」のティム・ビーヴァンとエリック・フェルナーのコンビ。撮影は「ショーシャンクの空に」のロジャー・ディーキンス。音楽はロビンスの実弟で、「ボブ・ロバーツ」のデイヴィッド・ロビンスがスコアを担当。主題歌は「フィラデルフィア」でアカデミーとグラミーの両賞を受賞したブルース・スプリングスティーンの書き下ろし、『デッドマン・ウォーキン』。劇中のエディ・ヴェダー&ヌスラット・ファティ・アリ・ハーン(2曲)、ジョニー・キャッシュ(1曲)の挿入曲も印象的。美術は「エド・ウッド」のリチャード・フーヴァー、編集は「リアリティ・バイツ」のリサ・ゼノ・チャージンで、二人は「ボブ・ロバーツ」にも参加。衣裳は「ギルバート・グレイプ」のルネ・アーリック・カルファス。共演は「ミセス・ダウト」のロバート・プロスキー、「クール・ランニング」のレイモンド・J・バリー、「フルメタル・ジャケット」「セブン」のR・リー・アーメイほか。
デッドマン・ウォーキング評論(10)
死刑囚にあそこまで優しく、暖かく接する必要があるの?というのを最初に感じた。
しかし映画をみていく中で二人の関係に引き込まれていく感じがある。
マシューが「アイアムサム」のサムだったことに驚いた。
死が刻一刻と迫る死刑囚を見事に演じきってると素人ながらに思う。
親になって久しぶりに観たけど、
マシューは憎い。
それは親になる前よりもリアルな感情で憎かった。
マシューと言う人間自体は
愚かで幼くてどうしようもない馬鹿に
代わりはないけど、
それでも被害者遺族が言うような動物ではなく、
彼も人間であると言う事に複雑な気持ちになった。
やはり自分被害者遺族になると、
死刑にしてほしいとは思うと思う。
だけど、コイツはクズだからと切り捨てるだけではなく1人の人間の死を受け止めないといけないのではないのだろうか?と考えさせられた。
死刑執行前の家族の集まりは、
あんなの見せるのはずっこいわ。と思いました。
とても良いシーンでした。