大ヒット作「トイ・ストーリー」のスタッフが再結集し、虫の世界を舞台に描いたピクサー製CGアニメ映画。アント・アイランドのアリたちは、凶暴なホッパー率いるバッタ軍団に貢物を納めるため重労働を強いられていた。ある日、発明好きな働きアリ、フリックの失敗が原因で、苦労して収穫した貢物が台無しになってしまう。責任を感じたフリックは、激怒するバッタたちから仲間を守るため用心棒を探しに出かけるが、街で出会ったサーカスの一団をヒーローと勘違いして連れ帰ってしまう。「トイ・ストーリー」のジョン・ラセター監督と脚本家アンドリュー・スタントンが共同監督を務めた。
バグズ・ライフ評論(14)
バッタたちの支配に苦しめられているアリの王国を救う為に、主人公のフリックと用心棒として雇われたサーカス団のメンバーが奮闘するファンタジー・アニメ。
監督は『トイ・ストーリー』で知られるアニメ界のレジェンド、ジョン・ラセター。
バッタのボス、ホッパーの声を『セブン』『ユージュアル・サスペクツ』の、オスカー俳優サー・ケヴィン・スペイシーが演じている。
初期のピクサー作品は続編が作られているものが大半ですが、本作は続編が作られておらず、そのためなんだか地味な印象を受けてしまう一作だと思います。
鑑賞した事はありますが、それははるか昔のことなので、今回再度視聴してみました。
今作の吹き替え声優陣が凄く良い!
『ライオンキング』でヒーロー&ヴィランを演じた宮本充さんと壤晴彦さんが今回もヒーローとヴィランという関係で演じておられますし、ヒロインはデイジー・ダックやアリスの声優である土井美加さんが演じておられます。
グーフィーを演じていた故・島香裕さんもメインキャストで参加されており、まさにディズニー声優ファン歓喜のキャスティングになっています!
シナリオは完全に『七人の侍』を意識していると思われます。
意外性はないですがエンタメの基本はしっかりと押さえられており、観ていて非常に楽しい。
助っ人として雇われるサーカス団員たちは皆キャラ立ちがしっかりしており、悪のバッタ軍団との対決を盛り上げます。
しかし、キャラクターとして特に良いのはバッタ軍団のボスホッパーでしょう。強く、残忍で頭が切れ、カリスマ性もあるがドジな弟には少々甘く、めちゃくちゃ鳥が怖いというギャップ萌えなキャラ。
このヴィランの魅力で映画のクオリティも3割増しくらいにはなっていると思います。
ピクサーとしての前作『トイ・ストーリー』と比べると映像は格段にレベルアップしています。雨や炎など、前作にはなかった描写が増えており、わずか数年で技術が大きく進歩していることが窺えます。
本作の主人公であるフリックも非常に良い。トラブルメーカーだった彼の成長物語としても良く描けています。
フリックが旅に出るためタンポポに乗り干上がった川を渡る場面では、最高に気持ちいいタイミングでBGMが挿入され、思わず泣いてしまいました。
映画の冒頭ではホッパーにビビっていた彼が、ラストではぼろぼろにされながらもホッパーに大見得を切って立ち向かう姿に大感動!
恋愛あり、バトルあり、冒険あり、あらゆるエンターテイメントが詰め込まれた非常に優れた娯楽作品です。そろそろ2とか作ってもいいんじゃないですか?
監督はトイストーリーのジョン・ラセター
アリの世界を映画化するというなんとも珍しい題材
アリとキリギリスがモチーフの様です
ドット姫が良すぎる
女王のペットはアブラムシなところも凝っていて好きです
声優は俳優、タレントが多いピクサー作品の中では珍しく本職の声優を起用している
上手。
欠点らしい欠点がなく、強いて言えばCGが今見ると少し粗く感じてしまうかもしれないが十分最後まで楽しめる。
働きアリなんだけど、色が白に近いのでシロアリじゃないかと勘違いしてしまう。デフォルメされすぎた虫は、万国共通じゃないためわかりやすいといえばそうなのですが・・・
支配者と被支配者の関係。「アリとキリギリス」とも全く関係ないし、バッタの死骸にもアリは集るだろうし。どうも力関係の設定が納得できないのでのめり込めなかったのか。やはり子供向け感が拭えない。
わざとらしいNGシーンって、なんだかなぁ・・・