早く大人になりたいという夢を持つ12歳の少年が、突然35歳の大人に変身して巻き起こる騒動を描く。製作はジェームズ・L・ブルックスとロバート・グリーンハット、監督は「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」のペニー・マーシャル、脚本はアン・スピルバーグ、撮影は「ブラッド・シンプル」のバリー・ソネンフェルド、音楽は「消えたセクシー・ショット」のハワード・ショアが担当。出演は「ドラグネット
正義一直線」のトム・ハンクス、「きのうの夜は…」のエリザベス・パーキンス、「サンタリア
魔界怨霊」のロバート・ロッジアほか。
ビッグ(1988)評論(20)
この自己ベスト演以降30年、役に恵まれない印象。
一見すると突飛な話なんだけれど、主人公が大人に対してビクついたり、非常識な行動を取ってしまったりするところが、なんだか自分のことみたいに感じた。私だって、13歳の頃から内面的には少しも成長してないんじゃないだろうか。ただ、その子どもっぽさを隠すスキルは少し身につけているから、外見上は大人っぽく振る舞っているけれど。そういうスキルを習得することが大人になるということなのかもしれない。子どもっぽさを隠すのが上手くなるにつれて、心が屈折して、嘘つきになったことは否めない。
あるフェスティバルでゲーム機に「大人にして」と願い江戸川コナンくんと逆バージョンの見た目は大人、素顔は子供になる
なんとも単純なストーリーだがトムハンクスの演技力が素晴らしすぎてしっかり大人の見た目なのに13歳の少年を感じる。
おもちゃ会社の社長とのピアノ連弾は思わず顔がほころんでしまった。
トム・ハンクスはまだ髪もフサフサだったけど、この頃からすでに名優だった。
都心のオモチャ屋で社長と踏んで鳴らすピアノで遊ぶシーンは心に残る名シーン
スーザンが彼の童心に触れて、すれてしまった大人の女から、少女のように表情から衣装まで少しずつ変わっていく演出も素晴らしい
それは本作を観た我々もまた同じだ
忘れてしまった子供の心を取り戻す事ができる魔法の映画だ
しかし、我々は映画が終われば、魔法が解けて子供に戻って家に帰れる主人公とはちがって、ライバル心むき出しの人間がいる大人の社会に戻って行かなければならないのだ
辛いときは、ゾルダーのマシンを探して願いごとを言おう
またビッグを観たいと