ジョン・ロンスンのベストセラー・ノンフィクション「実録・アメリカ超能力部隊」をベースにしたコメディ。ジョージ・クルーニー、ユアン・マクレガー、ケビン・スペイシー、ジェフ・ブリッジスら豪華俳優が結集する。ミシガン州の地方紙記者ボブ(マクレガー)は、離婚の痛手を断ち切ろうと戦下のイラクへ向かう。そこでかつて存在した極秘部隊「新地球軍」の特殊工作員リン(クルーニー)に出会い、同行することにになる。リンは悪の力に支配された超能力戦士ラリー・フーパー(スペイシー)から超能力マスターのジャンゴ(ブリッジス)を救出しようと奔走するが……。
ヤギと男と男と壁と評論(20)
ベトナム戦争や冷戦時代にジョンレノンのように愛や平和を大事にしていた人たちに向けての映画のように思えました。「イラク戦争で傷ついたアメリカに今こそ愛と平和を!」と言わんばかりの終盤のシーンは妙にハートフルで胸にグッときます。
ラストの締めが少々荒いように感じたのは残念でしたが、スターウォーズに例えたストーリー設定でわかりやすのでこれはこれでよかったと思います。その設定を使ったアメリカ軍のブラックジョークも見物。
豪華キャストのパフォーマンスも抜群。特にジョージクルーニーさんはハンサムなイメージとは裏腹なコミカルな演技が新鮮で面白い。あとユアンマクレガーさんをチョイスしたのはスターウォーズ絡みというスタッフ陣の確信犯なのだろうか?
見た感じコメディ映画、しかしふたを開けてみると実はタイムリー。そんな映画だったと思います。気軽に見るのには最適だと思います。
なのにゆるい!
いたるところでくすくすと笑えました。
これで実話ベースですから、驚きです。
米軍にヒッピーの思想を持ち込むだなんてナンセンスだし、
超能力攻撃のために軍事費が割り振られるなんて…
一途なジョージ・クルーニーに、
ヒッピーなジェフ・ブリッジスに、
振り回されちゃうユアン・マクレガー。
こういうゆるさ、大好きです。
この映画を「面白い!」と思えて、
「笑った」「深い」と言えたならば、
自分のステイタスまでもが上がるような気がするのに、
そこには全然ノレてない自分がいた。
”豪華な出演者が本気で馬鹿をやるのを含み笑いで見つめる”
のがきっと楽しむコツなんだろうと、などと、
頭で考えてしまってばかりで、本能で楽しめてない。
なんだか面白そうなことが展開されればされるほど、
どんどん映画と私の距離が遠のくという不思議感覚を
味わうことができた珍しい映画でした。
ただし題材には興味があるので、原作を読んでみたくはなった。
50代の男性とかが含み笑いしながらみる姿が思い浮かぶ(笑
ジェダイを目指す実在した超能力部隊にユアン・マクレガーが抜擢されてるあたりがすでにウケル。
真剣に、ジェダイやらフォースとかって語るとことか。
ジョージ・クルーニーもいつにない役どころ。
オーシャンズとかマイレージ・マイライフのような渋い良い大人なイメージが私の中では強いんだけど、この映画では天然です。
ジョン・ロンスンのベストセラー・ノンフィクション「実録・アメリカ超能力部隊」をベースに
したコメディ。
極秘部隊「新地球軍」のアホらしさと大真面目さが絶妙なバランスで笑いを誘う。
ハリウッドスターがこぞって出演するハリウッド異色作。
こういうキャスティングができるところにアメリカ映画の懐の深さを感じる。