青森県北里大学に実在した動物保護サークル「犬部」を題材に、林遣都と中川大志の共演で描いた青春ドラマ。片野ゆかのノンフィクション「北里大学獣医学部
犬部!」を原案に、「影踏み」「花戦さ」の篠原哲雄監督がメガホンをとり、動物保護をテーマにしたドキュメンタリーを手がけてきた映像作家・山田あかねが脚本を担当した。子どもの頃から大の犬好きだった獣医学部生・花井颯太は、目の前の命を救いたいという一途な思いで動物保護活動を続けてきた。そんなある日、心を閉ざした1匹の実験犬を救ったことをきっかけに、動物保護サークル「犬部」を設立。同じく犬好きの同級生・柴崎涼介ら仲間たちと共に動物まみれの青春を駆け抜け、やがてそれぞれの夢へ向かって羽ばたいていく。16年後、獣医師となっても熱心に保護活動を続けていた颯太が逮捕されたという報道を受け、かつての犬部のメンバーたちが再結集するが……。主人公・颯太を林遣都、相棒の柴咲を中川大志が演じる。
犬部!評論(20)
目を背けてはいけないことに、目を背けずに向き合う勇気に満ち溢れた映画。
この映画、作製した方々へ、感謝です。
犬を飼っている友達も一緒だったが、最初から泣いていた。終わってすぐ、家族に観せたい。これから、ペットを飼おうとしている人たちは絶対!観た方がいい。と…。
7月22日に公開だが、もう上映が1回しかない。
各映画館の支配人様…配給会社の本部の担当者様…どうか…一日でも長く、上映お願いします。また、観に行きます!
ただそれをシンプルに 救える という信念のもとに行動できる想いに号泣です。
犬好き猫好きとして今までたくさんの命に関わろうとしてきましたが、現実はもっと厳しかったです。
私は子供の頃獣医師になりたいと思ってましたが、当時の現役獣医学生にたくさんの動物を殺さなければならないという話しを聞いて夢を諦めたヘタレです。
多くの方に観ていただいて動物愛護が行き渡ることを願います。
現実から乖離してないフィクション
犬たちが主役、というわけではない。あくまでも人間たちが主役なのは仕方ない、人間たちが人間のために作った映画だから。でも、動物と人間について常に考え続けてきたひとたちのひとつの結論がここにある。
避妊手術は仕方ない。人間の飼育下では、自然環境より何倍も繁殖してしまう。繁殖してしまえば生まれてきたものを全て飼うことはできない。それは犬たちにとっても人間たちにとっても幸せな世界ではない。
主人公が許せなかったのは、殺処分にされる犬が、学生たちが勉強するための動物実験の献体にされることだった。
学生が獣医師になるために必要なプロセスであるとされていた。その犬は、ほかの犬を助けるために犠牲になるという考えかただ。
主人公は、開業医の手術に何度も立ち合い、それを詳細なレポートに起こして提出することで、動物実験に参加することを回避した。
そして彼が許せなかったことがもうひとつ、動物愛護センターで飼い主のみつからなかった犬は、殺処分に回される。子犬は、ほぼ貰い手がいるらしいが、成犬や老犬は、安楽死の道があるのみだ。
人間にも通じる生命の尊厳の問題がここにもある。