潔癖症に苦しむ孤独な青年と視線恐怖症の不登校女子高生のはかない恋愛を描いた三秋縋の同名小説を原案に、林遣都と小松菜奈で描くラブストーリー。極度の潔癖症から誰とも人間関係を築くことができず孤独に生きる青年・高坂賢吾は、視線恐怖症で不登校の少女・佐薙ひじりの面倒を見ることになった。露悪的な佐薙の態度に閉口する高坂だったが、その言動や行動が自分自身の弱さを隠すためだと気づき、彼女に共感を抱くようになる。2人はクリスマスに手をつないで歩くことを目標にリハビリをスタートさせる。次第に惹かれ合った2人は初めての恋に落ちていくが……。高坂役を林、佐薙役を小松がそれぞれ演じる。映画、CM、MVなど数多くの映像作品を手がける映像作家の柿本ケンサクがメガホンをとった。
恋する寄生虫評論(7)
バスの中で気分が悪くなり下車して倒れた男性に遭遇したJKが、彼を自宅の病院に搬送したことが切っ掛けで巻き起こっていくストーリー。
一瞬だけど違うSF作品観に来ちゃった?と思わせる始まりから、それぞれの症状と出会い、そして再会と展開していくけれど、頭の中に虫ですか?
脅迫されつつも彼ならば2ヵ月25万なら御の字でしょう。なお仕事を通して交流していく様は、症状こそ違えども、同じコンプレックスを抱える2人だからこそだし、初めて出会えた理解しあえる人だし、お互い外観のスペックもねぇw
トキソプラズマの話は聞いたことがあったけど、だとしたら潔癖症なり視線恐怖症なりの症状がもうちょい軽そうな…と思いつつもやっぱり虫ですか?比喩的表現じゃなく本当に虫がいる体ということか?…本当にそういう体だ。
実在の寄生虫をネタにちょっと変わった、というか現実ではあり得ない、感染症を題材にした恋愛物語という面白さはあったけど、山場での熱い吐露に???
100%寄生虫の影響だけか?排除しても気持ちが残る可能性だってあるんじゃ?という疑問も浮かんだりもしたけれど、虫のせいにした恋愛劇という変化球がなかなか面白かった。
数年後とかいう展開があるならまだしも、小松菜奈でJK期のみというのはちょっと厳しい気が…小松菜奈自体は素晴らしいんだけどね。
他の役者さんにするかJK設定無くすかした方が良かったんじゃないかな。
自分なりの理由を色々と考えてみたのですが、おそらく寄生虫に関するセリフは抽象的・文学的なんだけど寄生虫をヴィジュアル化しているので寄生虫の扱いが中途半端になってしまったからだと感じました。
映像・音楽中心の雰囲気を追求した結果、こうなってしまったみたいな作品。
公開初日なのに観客数もかなり少なめで大コケ必至な予感です。
原作と違うと言われても原案だと言ってるから、それはそれとして見た方がいいと思う。
映像で表現するには難しい設定を林遣都さんと小松菜奈さんが、上手くバランスをとって表現していて、どこか愛おしいキャラクターにもなっていた
映像的にリアルな表現を、無理と感じるかは個人差かな。私は痛々しいのとか、気持ち悪いのとか、得意な方ではないけど、これは許容範囲内。それ以上に美しい映像に目を奪われた。
音も映像も演技も、余韻が心地いい
映像作家らしい斬新で面白い映像と音楽。これがMVか何かだったら絶賛していたと思う。
だがこれは映画なのだ。
原作の「マイノリティな二人の切ないラブストーリーが、中盤の唐突な寄生虫カミングアウトによって世界が崩れ去る」衝撃は映画にはなかった。
映像に注力しすぎるが故に、いろいろと芸達者な役者たちに丸投げしすぎたどころか、過剰な映像演出がふたりの表現を妨げていたような気もした。
スターダストは最近映像作家とのコラボが多い気がするが、餅は餅屋である。映画は映画監督に撮らせてほしい。
原作の、設定が矛盾だらけの鬱エンドが回避されたのはよかったが、「サイレントナイト」によるすれ違い演出は残してほしかった。
ハッピーエンドなのは良いが、ドリフターズのコントの終わりのようでポカーンだった。