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ドンバス評論(2)
実際に観て考えてほしいのでネタバレは避けるが、低強度紛争が続く地で日常を生きる人たちが心の平衡を保つことの難しさを改めて感じた。
小ネタとして、治安部門が対象者に「このとおりに書け」と自発的な書類を強制するのはソ連時代からの伝統なんだなと思った。(DAU.ナターシャ、親愛なる同志たちへに続いて3回目)
ウクライナから独立、ドネック共和国とオガンス人民共和国、・・結成での紛争、2014年5月のノボロシア人民共和国を描いた作品。ロシアとは旧ソ連時代からウクライナ、他と多々なる抗争があるそうですので、1日本人にはここ最近のニュースで理解するほどです。
映画は、それぞれの人々(軍人、統治者、住人、TVクルー、プロパガンダを作る製作者と演技者(戦時統治国の街)を、ワンカット長回し(定点カメラ、街の監視カメラ)のように人々の狂気な行動)をとらえたり、TVニュースのドキュメントのようなハンディカメラのブレる画を使ったりして臨場感を出している。
また、残虐なシーン、と、対象的な歓喜なシーン(結婚式)を写し、対比させることで、平常とは? 平和とは? 人々の精神構造とは? 戦争とは? 国の統治とは?・・と、考えさせられた。
※ 年少の子供に観賞可能ですが、長いリンチ的シーンあるので不向きと思います。
このような戦争を、別次元の表現で描いた作品「まぼろしの市街戦 1967年」を思い出しました。
★
★立体感はあるサウンド
(スクリーン側のみの音声)
ドキュメント風に表現か?
★重低音 ─
★分離度 ─
★サイド、後(活躍度)─
★サラウンド ─
音声は全体的にクリアですし、標準的なモノ音声のようなこもった音でなく、この手の映画としては普通に良い音でした。