ワインのない国からやって来た4人の難民が世界最高峰のブラインドテイスティング大会に挑む姿を追ったドキュメンタリー。ジンバブエ共和国から難民として南アフリカへ逃れた4人の男性が、フランスで開催される「世界ブラインドワインテイスティング選手権」にソムリエとして初参戦することに。家族や祖国への思いを胸に乗り込んだ彼らを迎え撃つのは、「神の舌を持つ」と言われる23カ国の一流ソムリエたち。「チーム・ジンバブエ」はクラウドファンディングの支援を受けてワインの聖地ブルゴーニュへとやってくるが……。「世界一美しいボルドーの秘密」の監督ワーウィック・ロスと製作総指揮ロバート・コーが共同監督を務め、チーム・ジンバブエのワイナリーツアーの様子や選手権の舞台裏に密着した。トライベッカ映画祭とシドニー映画祭で観客賞を受賞。
チーム・ジンバブエのソムリエたち評論(1)
そして何といっても、中盤で登場するコーチのドゥニの強烈な個性たるや。マンガかと思わんばかりのそのキャラクターで、まるでジョーカーのようにチームを振り回す様がたまらなく最高。ドラマ映画化してもおかしくないぐらいの展開かつ後日談に笑ってしまった。
ワインを全く飲まない者としては、テイスティングなんてスノッブな輩の戯れ事としか思っていなかったが、本作を観て少々考えを改めた。あれは立派なスポーツ競技だ。
でもやっぱりあの酸味が苦手なので、今後もワインを飲む気にはなれないけど。