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007 ゴールデンアイ評論(20)
ブロスナン選手はコネリー、ムーア両巨頭に比べると見劣りはするものの、原作のジェームズボンドには一番近いような気が個人的にはしています。
しかし戦車のカーアクションとはよく思いついたもんですね。
世代的には、ピアース・ブロスナンの007の世代なんだけど、全く見てこなかったので、ブロスナンの007を見るのは初めて。こんなに動きが良いとは思わなかった(゚ロ゚)
ボンドもカッコイイし、ボンドガールも美人だし、アクションも見事なんだけど、ストーリーがイマイチ…
ちょっと残念な出来でした(^_^;)
それにしても、ファムケ・ヤンセンって、こんなにキレイだったのね♡
また、ボンドガールも、今回は巻き込まれ型だが、プログラマーで深い専門知識がある女性だ。気絶しているボンドに「こらー!起きろ!」と怒鳴りつけたり、自らの専門技術を駆使して敵のコンピューターを分析して敵の目的地を突き止めたり、敵のコンピューターに細工して自爆するようにしたり、更にボンドに命令したりとボンドの上を行く女性として表されている。ボンドがいつまでたっても「女性は男の性欲を満たすための道具に過ぎない」と考えているのに、女性はそれよりはるかに先に進んでいる。
それまでの007は女性もスパイで特殊訓練を受けていて、やっと人間扱いされる映画であることに比べれば非常に女性の尊厳を尊重したあるべき映画になっている。
惜しむらくはボンドガールのイザベラ・スコルプコ演じるナターリア・フョードロヴナ・シミョノヴァだが、2級プログラマーとの役職であるが一流ハッカーのボリス・グリシェンコを凌駕するシステム技術を駆使していた。これが「ロシアの女性差別主義により本来は特A級プログラマーまたはトップクラスのシステムエンジニアなのに2級プログラマー扱いされている。」という設定を明確に出せばもっとよかったのだが。