「メアリと魔女の花」のスタジオポノックが、イギリスの作家で詩人のA・F・ハロルドによる小説「ぼくが消えないうちに(The Imaginary)」を映画化した長編アニメーション。少女の想像によって生まれたイマジナリーフレンドを主人公に、現実と想像が交錯する世界で起こる冒険を描いたファンタジーアドベンチャー。少女アマンダの想像が生み出した少年ラジャーは、彼女以外の人間には見えない「想像の友だち(イマジナリ)」だ。ラジャーは屋根裏部屋でアマンダと一緒に想像の世界に飛び込み、喜びにあふれた毎日を送っていた。しかし、イマジナリには人間に忘れられると消えていくという、避けられない運命があった。アマンダに忘れられれば、世界中の誰からもその姿は見えなくなり、消えていく。そんな自分の運命に戸惑いながらも、一縷の望みを抱いて歩み始めたラジャーは、かつて人間に忘れさられた想像たちが身を寄せ合って暮らす「イマジナリの町」にたどり着く。そこでラジャーと仲間たちは、彼らの大切な人や家族の未来を懸けた冒険を繰り広げる。監督は、高畑勲作品の「火垂るの墓」から「かぐや姫の物語」までの全作品に携わるなどスタジオジブリ作品で活躍したアニメーターで、スタジオポノックのオムニバス「ちいさな英雄
カニとタマゴと透明人間」にも参加した百瀬義行。ラジャーの声は、アニメ映画初参加の寺田心が担当。そのほかアマンダ役の鈴木梨央、アマンダの母リジー役の安藤サクラをはじめ、イッセー尾形、杉咲花、仲里依紗、山田孝之、高畑淳子、寺尾聰ら豪華俳優陣がキャストとして参加した。
屋根裏のラジャー評論(20)
子供の空想の友達イマジナリーとか
イマジナリーたちのコミュニティとか
”イマジナリーたちの仕事”とか
悪い意味でピクサーとかディズニー的な素材だなあというのが不安だったのだけど、
「~っぽいものを作ろうとして、そういったものをなぞっただけなものができた」
というのが正直な感想
陰影処理のあるビジュアルや個々のシーン単位ではグッとくる部分もあるにはあるのだけど
糸角映画として見た場合すべて台詞に頼り物語の盛り上がりに欠け
あちこち腑に落ちないことばかりが浮き彫りになってしまう
そんな色んな意味でもったいない映画だった
敵キャラ、特に少女は凄くキャラが立っていて描写もよかったのだけど、
見終わった後に印象に残ってるのがピンクのカバというのも正直どうかと
良い部分もある力の入った作品だけに
それ以上に悪いところが目立ってしまっているのはとても残念だ
前半はストーリーに流れを感じませんでした。
後半を見ても・・・ネットで見ても同じかなぁ、と
感じました。近年、アニメは激戦カテゴリーと
なっています。
今後、名作と呼ばれる作品に期待します。
ところが、各所で大コケだの爆死だのと穏やかでないワードが聞こえてきて、最寄りの映画館でも2週目で回数激減、これはもしかしてすぐに打ち切られてしまうかもしれないという危機感から急いで足を運びました。
結果、普通に面白かったです。ジブリというか宮崎映画を念頭に観たらもちろん求心力弱いですが、映像のクオリティにしてもストーリーにしても、大コケするほど酷いものじゃない。
それなのになんで…と残念な気持ち。たぶん、予告があまり一般的に引き込みがなかったかな。イマジナリーフレンドなんて知らない人は多いだろうし、子供ならなおさら。そして予告に使われた映像は、本編のワクワク感やヒリヒリ感、切なさなどは感じられなかった気がします。
予告編のつくりって大事なんだな〜としみじみ…。スタジオのネームバリューが高くないうちは特に。ポノックの次回作も観たいので、何かきっかけを得て盛り返してほしいなあ。
声優、全然わからなかった。さすが。
イマジナリーの世界、トイストーリーと似た世界だなとは思いつつ、図書館のシーンは素敵だったし。色々なメッセージも特にくどくはなく盛り込まれてたし、まあさほど文句つけるところもない。
でも。。なぜかそこまで魅力を感じない。うーん、人に聞かれたら薦めはしない。なんでだろう。。
展開に特にサプライズはなかったのと。こんな絵見たことない!というのもなかったからかな。
ベニスに長崎の出島、毎日本に出てくる色々な世界に住むかつて誰かのイマジナリーフレンドだった子たち。ピカソやベートーベンやシェイクスピアのお友達も出てきたりして、その様子はとても素敵だった。
自分と人が考えるものは違う。
想像力は自分のもの。いくらでも広げられる。
まあそんなメッセージでかつての純粋だった自分は最早取り戻せなかったのかも。
そしてタイトルが。。なんかイマイチ。口コミをみないと興味すらそそられなかったかも。原作通りにイマジナリー、とか原作邦題の僕が消える前に?、とかの方が魅力は感じたと思うがこれいかに。なんかジブリ系の焼き直しものに見えてしまう。
私が大事にしてる言葉。
音は同じやのに相反する言葉。
今回の映画は想像の方。
結局作者の想像を創造してるという点で、想像を想像のままにすることはできへんのかもしらんけど、いかに想像に近いカタチを表現するかにものすごいエネルギー感じた。
観る側の想像を意味わからんくらい広げてくれる映画でめちゃくちゃ好きだった。
でも悪役の人は想像を食べる人として描かれとったことから、自分も人の創造を映画を観るという行為を通してたべてるという点で似てるなって思った。
でも想像を食べるのと創造を食べるのとではえらい違いやなと思う。
想像は奪われるべきちゃうしそもそも誰にも奪われへん。
だから創造から垣間見える想像を覗かせてもらったうえで、もっかい自分がいいなって感じることとか不思議やなこんなふうに見えるなっていう心の動きをゆっくり見つめ直して想像力を豊かにしたいなと思った。
もちろん生きていく上で創造力も大事やと思う。目の前をいくら想像したとてあるのは揺るぎない現実やから。やけんこそどっちも大事にしたいなと改めて思った。