ウォン・カーウァイ監督が1990年に手がけた長編第2作で、1960年代の香港で若者たちが織り成す恋愛模様を疾走感あふれる映像美で描き、カーウァイ監督の名を一躍世界に知らしめた青春群像劇。ヨディはサッカー場で売り子をしていたスーに声をかけ、ふたりは恋に落ちる。しかしヨディは、自分が実の母親を知らないことに複雑な思いを抱えていた。スーと別れたヨディは、ナイトクラブでダンサーとして働くミミと一夜をともにする。部屋を出たミミはヨディの親友サブと出くわし、サブは彼女に一目ぼれする。夜間巡回中の警官タイドはスーに思いを寄せるが、スーはヨディのことを忘れられずにいた。キャストにはレスリー・チャン、マギー・チャン、カリーナ・ラウ、トニー・レオン、アンディ・ラウ、ジャッキー・チュンら香港映画界を代表する人気スターが集結。日本初公開は92年。2018年2月、Bunkamuraル・シネマほかにてデジタルリマスター版が公開。2023年12月、特集上映「ウォン・カーウァイ
ザ・ビギニング」にて4Kレストア版が公開。
欲望の翼評論(20)
最後、トニーが居る空間には「天使の涙」の空気が漂っていた。デスク周りは新聞社みたいで、トニーが鏡を見て髪を櫛で撫でつけるシーン(とても色気があって素敵…)は白シャツにタイであることも相まって「花様年華」の雰囲気だった。
水が好きだから、雷の音や大雨がとても良くていつまでも雨音を聞いていたかった。雨の中のアンディをずっと見ていたかった。最初と最後のフィリピンの密林の映像は湿度たっぷりのカーウァイ・グリーン。その中に埋もれて夢で会いましょう。
ミミが着ているワンピース、全部かわいかった。美しいデコルテ、腰のくびれ、きれいに湾曲した背中の線、すんなりした脚の形、ちょうどよい肉感。そしてマギー・チャンはその佇まいのままでチャーミング。60年代の女の子達の雰囲気、いいな。
アンディは耳の形ですぐわかった。アンディもレスリー・チャンも骨格がしっかりしていて、肩幅があって背中が美しく湾曲していて「洋服」がとても似合う体型なんだと思った。でも決してごつくなくてしなやか。
この映画の雨の匂いと湿度にやられてしまいました。今日も猛暑の日だったからかな?
初めて、この監督を観たんだけど、評価が高いだけあって良かった。
独特の映像美や空気感がありますね。
好みで、あります。
主軸はロマンスなんだけど、主人公がゴロツキでアウトローで、ノワール映画っぽい。
欲望の翼
花様年華
2046
と、シリーズ3部作らしいので順番に観ようと最初に観ました。
この映画は一部が続編に引き継がれると聞きましたが、今作の登場人物が続編にも出てるので観た方がいいと思います。
3部作の中では、1番ノワール映画っぽい。
コロナに感染し、自宅療養となったため、ネトフリで鑑賞。
うーん、ストーリー自体は特筆すべきことはないのかな。
でも、熱帯雨林の雰囲気で、しかも色使いが緑色なのは良かったです。
「じゃあ一緒に不幸になればいい」という台詞2回くらい出てきましたがいいですね。雨音と扇風機の音。陰影のなかに浮かぶ人の顔が美しい。