「JFK」でアメリカ合衆国第35代大統領ジョン・F・ケネディの暗殺事件に独自の視点で迫ったオリバー・ストーン監督が、新たに解禁された機密文書から事件の真相をひも解いたドキュメンタリー。1963年11月22日、オープンカーでダラス市内をパレードしていたケネディ大統領が銃撃され死亡する事件が起こった。容疑者として拘束された元海兵隊員オズワルドも移送中に射殺され、真相は闇に葬られることとなった。事件から28年後の91年、ストーン監督による映画「JFK」が世界的ヒットを記録し、翌92年には新たな法案が可決して膨大な文書が機密解除されるなど事件の再調査が活気を帯びるが、真実はわからないまま年月が過ぎていった。本作では、新たに解禁された数百万ページにおよぶ文書の中から重要な発見をあぶり出して再検証し、事件の目撃者をはじめとする関係者へのインタビューから浮上した“新たな証拠”を深く掘り下げる。「JFK」のロバート・リチャードソンが撮影を担当。ナレーションは俳優のウーピー・ゴールドバーグとドナルド・サザーランド。
JFK 新証言 知られざる陰謀 劇場版評論(19)
早めに着いたので、パンフレットを買って斜め読みしていたので、新しい証拠をもとに、どんな風に検証が進んでいくのかは、頭にはいっていたので、二時間長くは感じませんでした。
ケネデイ大統領の暗殺をテーマにした劇映画「JFK」もみていましたが、「JFK」の公開によって、アメリカ国内で、ケネデイ暗殺の真相を明らかにしようという動きが再開したこともわかり、相当数の資料が公文書館にいけばみることができる状況になっていて、それを地道に追いかけ続けている人たちがいるのだと知りました。
監督がていねいに一つ一つの証拠をおいかけ、一人一人の証言を聞き出し、前作以上に公式発表のおかしさが誰にでもわかるようになっていました。
すごいのは最後の部分で、「なぜこんなことが行われたのか」を明らかにしようと、ケネデイ大統領が生前どんなことをされていたのかを、丁寧に紹介していたところです。
対外的には、ベトナム戦争から撤退しようとしていたことも、ソ連と平和共存し、核開発競争をやめようとしていたことも、他国に介入し、クーデターをおこしたりするのをやめようとしていたことも描かれ、国内では、アフリカ系アメリカ人の人権を守るための施策をしていたことなどなども、紹介され、ケネデイ大統領が暗殺されていなかったら歴史はまるで変っていたのだと、理解できました。
そして、だからこそどんなに時間がかかっても真相究明が大事なことも、伝わってきました。
在りし日のケネデイ大統領の演説も心に響きました。
最後にケネデイ大統領のおいのロバート・ケネデイ氏のインタビューもあり、オリバー・ストーン監督とアメリカの良心といえる人達の執念が生み出した映画。
多くの人にみてほしい映画と思いました。
リー・オズワルドによる単独犯と見せつつのケネディ大統領が被弾した箇所は左額と喉を貫通したと考えたらオズワルドは建物から狙撃をしたとあるが顔を狙うことは出来たとしたら喉を狙撃したの誰?つまり最初に至近距離で背後から誰かが撃った後をオズワルドが撃った弾が致命傷となるわけだが、報告書の内容にしても結論単独犯ではないのは明々白々であり、保守派による改革を望まない思考による方達でケネディ大統領は消されたというのが正解でしょう。解説が長々と、寝てしまいそうな展開でした。
緻密な証言を組み合わせて、色んな情報で知っていた事を、裏付けしてもらい、凄く楽しかったです。
昔の「軍産複合体」、今で言う「deep-state」がアメリカを牛耳ている事や、Mediaがそのお先棒を担いでいるのは変わらない事など、納得しました。