劇場版 マーダー★ミステリー 探偵・斑目瑞男の事件簿 鬼灯村伝説 呪いの血
プロット
日本
02月16日 上映
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プロット
ロシア
02月16日 上映
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プロット
イギリス
02月16日 上映
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プロット
日本
02月17日 上映
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日本
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日本
02月24日 上映
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Saltburn評論(20)
ストーリー的には、道中で十分語られているので、最後の展開は意外性が薄く、得体の知れない者を得体を知れなく描いているのは抵抗もあるところ。それにしても見事な舞です。
画角はスタンダード、
文字はフラクトゥール、
と、
大風呂敷を拡げるだけひろげる。
オックスフォードの新入生の主人公は親がドラッグの売人。
【持たざる者】が、
【持つ者】ばかりの、
オックスフォードのキャンパスでさまようのを繊細風に雰囲気だけで描いていく。
ここ、雰囲気だけで、
細かく描写できないのは、
前作同様。
オリバー目線でカットを構築できていない、
オンサイド、オフサイド、
フィリックス目線、父、母、混同していく。
サッカーやラグビーでいう【オフサイド】
観客の意識を【オンサイド】に入れ続ける。
そのためには、
カメラはオリバー向けか、フィリックス向けか、
同じセリフでも話してる人向けか、
聞いている人向けか・・・
どう編集するか・・・
(これが気にならない、
または、
意識して調律しながら、
演出できないというのは、
プロの監督、脚本家でも少なくはない。
そういう意味では、読み手をオンサイドに入れ続ける1人称語りが多い小説より実は難易度が高い。
音楽でいうと和音、コード進行、
漫才でいうとボケとツッコミの、
ツッコミをオンサイドに入れる、のが近いか。
ボールのオフサイドラインを観客に意識させる、
または、
物語を司る理(ことわり)で軸をつくる事を、
無意識的に、意識的に仕組んで、
観客が(の)息を飲んだり、心臓をわしづかみしたりしていく・・・)
ロザムンド・パイクに象徴させているようだが、
登場人物、シナリオ全体にも血が通っていない。
事は色々と起きるが、気持ちの描写をオリバーでつなげる演出になっていないのが残念。
(そういう作品ではない、、、ではなく、そういう作品だからこそ!)
風呂水を啜るようなおもしろい文脈で土とからむ、
タバコの煙を吹きかける、
裸踊りonベクスターまで【オフサイド】で繋がっている・・・
バリー・コーガンのすばらしい雰囲気に頼り過ぎずに各キャラとの関係を構築していれば・・・更に残念。
【持たざる者】の物語。
『テオレマ』『しとやかな獣』『パラサイト』等、
持たざる異物が、
持つ者の意識、プライド、秩序を崩壊させていく類似作品は多数あるが、
傑作の手前まで来ていて、
サスペンス的には高評価は多いだろう・・・少し残念。
【蛇足】
映画や小説で伏線を張っているだけで、
作品が過大評価されている。
伏線、英語でforeshadowingって言われたりするが、
要するにヒントの事。
伏線はヒント。
無駄なヒント、わかりやす過ぎるヒント、
ヒント無しで裏でこんなんやってましたー等々、
ダメなヒントはたくさんある。
本作の場合はヒント出し方がうまくない。
うまいという人も一定数はいるだろう。
絶妙なヒントこそが、
いい伏線。
【蛇足の蛇足】
フィリックスの父、
日本語吹替が、
『リック・アンド・モーティ』のマッドサイエンティスト、リックじいちゃんと同じ。
素晴らし過ぎるだけに、オエ、ってなる。
貴族階級に羨望と嫉妬の眼差しをむける中流階級の主人公オリバーを、見るからに気味が悪い怪優バリー・コーガンが好演している。フェネルの作風に実にマッチする若手俳優なのだが、憧れのボンボン貴族フィリックスの精液が混じったバスタブの排水を飲み干したオリバーが、エクスタシーを感じる演出はいくら何でもやりすぎだ。ジュリア・デュクリュノーやグレタ・ガーウィクのようにグロいシーンの中に、美意識を感じることもなくひたすらグロテスクなまま。フェネル作品の特徴といってもよいだろう。
本作を撮る前に『召使』を観て参考にしたと語っていたフェネル。わきの甘い貴族の坊っちゃんを、家事を人質にとって次第に隷属させていく召使のお話だ。1963年公開の映画なので、坊っちゃんと召使のモーホー関係はほんの匂わす程度なのだが、本作のバイセクシャルなオリバーのモデルはおそらく『召使』(SERVANT≒SALTBURN)のダーク・ボガートとみて間違いないだろう。ただし、オリバーを演じるバリー・コーガンはひたすら醜くく、ダーク・ボガートのようにいけていないのである。
『召使』の監督ジョゼフ・ロージー曰く、イギリスのパブリックスクールに通ったことのあるボンボンたちは、ほぼみなゲイの洗礼をうけているそうで、本作に登場するフィリックスやファーリーのようなボンボン育ちが、オリバーのテクにやられてしまってもなんら不思議ではないらしいのである。ソルトバーンの大邸宅に友人として招かれたオリバーが、(心理的に)家族にとりいっていく“パラサイト”式ストーリーには実は裏があって...みたいなオチは別にいらなかったような気がする。
フルチン姿(ボカシ付)で大邸宅の中を踊り回るお調子にノリ過ぎたオリバーに、ラストは何らかの形で正義の鉄槌を下すべきだったのだ。ヘンリー8世のように梅毒をうつされて不能になってしまうとか、実はキャットン家が借金まみれだったとか、あるいは邸宅の迷路で迷子になり(素っ裸でポコチンを握ったまま?)凍死してしまうとか....悪が悪のまま勝利をおさめる映画はハリウッドでは確かご法度なはずで、Amazonオリジナルの配信用に撮られた作品だから許されたエンディングなのであろう。
イニシェリン島の精霊で初めて知ってそれも適役だったと思います。この映画でもちょっと普通ではないなという感じを醸し出していて、最後を観てもやはり普通じゃなかったなという感じで。
全ての殺人に関与してたと思うのですが幾つかはどうやって?と不思議に思ったものもありました。
計画も最初の最初から練られたものだったとはわからなかったです。
狂気さは最後の全裸のダンスに表れてますね。
彼だから成立してる映画です。
一人でデカい屋敷に住むの、寂しそうだなぁ〜っと。乗っ取りものだが爽快でもないのは、主人公がそもそもまずまずの出身だからか。そういった、「まずまず」のところへの作者の敵意みたいなものが感じられる気がして、作者の底意地の悪さに個人的にはあまり好きにはなれない映画だった。