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新荒野の七人 馬上の決闘評論(5)
メキシコのカリスマ的指導者が逮捕されたので、7人の仲間を集めて救出するという話だった。
刑務所を襲撃するというのに、作戦はほとんどなく無鉄砲に突っ込んでいく感じだった。刑務所の署長を殺すか、指導者を助けると言うミッションだと思うのだが、どっちも行き当たりばったりとしか思えず、あまりスリルもなかった。
そのため仲間がバタバタ死んで行くのも無駄死にのような感じがした。
もっときちんと作戦を立てて欲しかった。
映画 #新・荒野の七人馬上の決闘 (1969年)鑑賞
3作目でキャストがスケールダウンしてるらしい。たしかに!
主演の #ジョージ・ケネディ は、#人間の証明 とか、#復活の日 とかで日本でもおなじみ
メキシコ軍事政権と戦う革命軍を支援するということで、大義はスケールアップしてる
ユル・ブリンナーさえ出演していない荒野の七人3作目。一応、クリスの名前だけは残っているが、それをジョージ・ケネディが演じているのだ。それでも健在なのがエルマー・バーンスタインの音楽だ。
クリスという伝説となった男を探すため町へ出てきたマクシミリアーノ(レニ・サントーニ)は絞首台のキーノ(マーカム)を救ったクリスの顛末を見届け、600ドルで彼を牢獄破りに誘うのだ。一人100ドルだとして承諾したクリスとキーノ。マクシミリアーノも仲間に加え、炭鉱で発破職人として働く黒人の男キャシー(バーニー・ケイシー)、ナイフ使いの老人レヴィ・モーガン(ジェームズ・ホイットモア)を誘い、後に片腕の元南軍兵士スレーター(ベイカー)や病気もちのP・J(スコット・トーマス)も加わり、計画を進めてゆく・・・
刑務所を偵察しに行ったクリスとマックス。そこで見た光景は、何人もの囚人が広場で首だけ出して埋められ拷問されている姿。馬に水をくれ!と言って潜入したのに水をもらうことを忘れてしまったほどだ。もう報酬のためではない。預かった金を一旦返して、クィンテロを取り戻したらもらう約束をしたのだ。
刑務所から定期的に出発する硫黄を積んだ馬車を狙い、休んでいる兵士の宿を襲い、革命派たちを徐々に解放して戦力を整えながら本拠地へと向かう。
映像技術や細かなプロットも続編より優れているし、異色のメンバーという点ではオリジナル以上かもしれない。特に元南軍兵士スレーターと黒人キャシーの関係は奴隷という点での確執があるにもかかわらず、お互いの孤独について解り合い、最後に2人とも壮絶な死を遂げるのだ。ちょっと泣けてくる。さらに、P・Jとキーノも死んでしまう意外性。現地の子どもに好かれるレヴィの存在もいい。ただ、ロベロの存在が鬱陶しい(笑)。大佐とクリスのやりとりも面白い「銀は見つかったか?」と、言うと思ったけど。
3作目ではついに音楽以外に誰も共通点がなくなり、農民を守るという大筋も変更されてしまったが、違う物語だと思えば腹も立たない。しかも面白いし・・・
「荒野の七人」が売れたので、とりあえずその設定だけ使って続編作って二匹目・三匹目のどじょうを狙ってみましたという感じの作品。結局「荒野の七人」は四作制作されたらしい。
困っている人々がいてそれをガンマンを集めて戦うという、美味しい部分をなぞっているのは一緒。しかし出演者は全く異なるし、全体に魅せるための娯楽的演出が強めになっていて、第一作の持っていた深みや質感はなくなっている。そのようなやり方にあざとさを感じるが、しかしその娯楽部分が展開される物語は素早く切り替わっていって退屈はしなかった。
舞台はメキシコ。メキシコっていつもヤバいな。メキシコの素晴らしさを描いた作品はないのか(笑)
西部劇苦手な私がなんとか見られたので、まずまずだろう。それにしても味方がこんなにバンバンやられてたか、このシリーズ。荒野の2.3人じゃないか。しかも無駄死に多し。7人のつながりがどこか薄いのが残念だった。