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イギリス
02月16日 上映
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プロット
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ランブル 音楽界を揺るがしたインディアンたち評論(8)
アメリカで産声をあげたロックンロールの親がブルーズだということはこれまでも多く語られてきた、音楽ファンなら誰もが知っている歴史である。
その背景には、今でも続く黒人に対する人種差別や過酷な奴隷労働があったというのも周知の事実だと思うが、同じように、いや、それ以上に過酷な運命を背負っていたのがネイティブアメリカンだというのは意外と知られていない。リザベーション(インディアン保留地)に放り込まれたことで、社会から隔絶させられ、人の目に触れないようにされているからなのかもしれない。あるいは、アメリカ建国の裏にある目を疑うような迫害、虐殺、民主主義から程遠い非人道的な収奪、搾取が存在するという史実を「正義の国」アメリカがひた隠しにしてきたからなのかもしれない。娯楽作品を隠れ蓑にして映画や物語がプロパガンダの機能を果たしてきた結果なのかもしれない。しかし、そういったものが遠く及ばないアメリカの象徴としてのロックンロールは脈々と受け継ぐその血の源流を忘れてはいなかったのである。
ブルーズの父親がアフリカ大陸の民族音楽であり、母親がネイティブアメリカンの民族音楽であることをアーティストとその作品を追いながら歴史的に紐解いていく本作品は、これまでの常識を覆すだけの大きなインパクトを持っている。アフリカのポリリズムとネイティブアメリカンの4つ打ちビートのミックスがロックンロールだというのは、その話を知ってしまった今では他の説をあてがうことが難しいほどだ。またブルーズの祖といわれるチャーリーパットンがネイティブアメリカンであり、彼が用いたメロディはまさにネイティブアメリカンのメロディそのものだと語られる場面は、大衆音楽史を書き換えるほど重要な意味を持つと思う。
新たに語られるネイティブアメリカンを母親とするロックンロールヒストリーは、彼らが今も受けているいわれのない民族差別や貧困に一筋の光明をもたらすかもしれない。これまで知られてこなかったネイティブアメリカンの過酷な運命を多くの日本人には知ってほしいし、またこういったことはアメリカだけで起こっているのではなく、いま現在も世界中で起こっているのだということを知る必要がある。日本では沖縄がまさにその最前線だ。合わせて映画「米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー」もぜひ観てほしい。21世紀を生きる僕らが何を最優先にすべきかわかるはずだから。
It's interesting how much of the Native American element just filters
through. It was that-the sound of that guitar is the key. Link Wray and
that aggression. -MARTIN SCORSESE
”talking-head スタイル・ドキュメンタリー” と呼ばれる啓発的で爽快さの良さが前面に出ているいわゆる音楽関係者、音楽史家、音楽評論家、ネイティブ・アメリカンをルーツに持つアーティスト... またスターとして輝いた偉人の家族など数多くの方がインタビューに忌たん無く答えていた。その中の一人、映画監督のマーティン・スコセッシ... ドラマ性の高い映画を撮っているかたわら、彼自身も音楽のアーティストのドキュメンタリーも少なからず残していて、このドキュメンタリーでは、パンク、ヘヴィ・ロックの先駆者的存在のリンク・レイの印象を手短に語っていた。
He's got Shawnee on there; Native American. You didn't go around
telling everybody you were Native American; everybody hid it
because of the way other people looked down on them.
古いハリウッド西部劇で登場するネイティブ・アメリカンの描かれ方に今まで、何の躊躇も異議も、そして違和感もなく、牛のよだれの様に何をすることも無くただ見ていた。しかもインディアンが撃たれて倒れるところを子供の頃はむしろ喜んで見ていた。
Link said that he hid under the bed one day because they could
hear the KKK coming through; because, like all cowards, they
would come a night and they would terrorize people when they
least expected it.
知っているという既成概念.. ブルースやロック、はたまたパンク・ロックのルーツはアフリカン・アメリカンに由来すると思っていたものが、1619年にオランダ人の手によって始められた奴隷売買から発展した奴隷制度の長年の圧政から逃れるようにやってきたアフリカン・アメリカンを彼らネイティブ・アメリカンは、快く彼らのコロニーに受け入れ、その結果、人も文化も血も混じり合うように綺麗で清らかな深淵の部分で生き残ることとなったおかげで、一部はネイティブ・アメリカンの音楽とアフリカン・アメリカンの音楽が融合したとされる。それとは正反対にコケージョン達は、真逆なことを繰り返していた歴史... ピューリタン教徒による騙し討ちの"血塗られた"サンクスギビング・デイから始まり、有名なウンデット・ニーの虐殺(Wounded Knee Massacre)は、1890年12月29日、アメリカ合衆国サウスダコタ州ウーンデッド・ニーで、ミネコンジュー族のほかのスー族インディアンの固い絆に対して、米軍の第7騎兵隊が行ったのは、大戦中のドイツ軍の蛮行と同じ民族浄化の名のもとの大虐殺...
I heard "Bam, bam, bam: domp, domp, domp, domp." I said, "What?
Whoa, what is that?" Rumble had the power to push me over the
edge and it did help me say, "F*ck it. I'm gonna be a musician."
-Iggy Pop
先住民族の歴史と進化するアメリカ文化との間に印象的なつながりを一世紀以上にわたる資料により今では歴史となっている先人ミュージシャンの貴重な映像と共に描いていて、この映画は、一般的に思われているよりもネイティブ・アメリカンにブルースやロック・ミュージックが負っていることを分かり易く説明している映像付き教科書的民族的歴史的入門書になっている。
Indigenous people being left out of the story of music of course has
everything to do with the land. It has to do with the way of imagining
the American Dream, which was a land cleared of indigenous people.
"...ネイティブ・アメリカンが私たちの音楽に与えた影響は、以前に認められていたよりもはるかに広いことを示しています。”(FILM THREAT 2017.8.10より)
ブルースやロックにあまりなじめない方でも語り手の方々が面白く説明しているので、そんなに嫌な印象がない映画となっている。
イーストウッドの「許されざる者」でモーガン・フリーマンの奥さんがインディアンだった事に、あの時代ではあり得ないだろう!?と思っていたが、本作を観てスッキリと解消、知らなかった先住民と黒人奴隷の関係性。
ロックンロールの歴史や人種差別問題、アメリカを語る上で黒人の人たちを印象付けてしまうが、インディアンの迫害の歴史は知っていても、ロックンロールや音楽など、これ程の影響力と偉大なミュージシャンたちにその血が流れていたなんて。
ブラック・アイド・ピーズからメタル、ハードロックに話が移り始め若干、興味を失いそうになってしまうのは否めなく御勘弁!!
、、、、、、
ブルースをルーツにする音楽は全てインディアンミュージックに繋がる。
そのDNAはアメリカ合衆国という強大な権力と闘う、不屈の魂。
魂、それは
ロック。
大陸の新たな征服者である、WASPはNative-Americanの土地や財産だけでなく、文化までも抹殺し封印しようとしてきた。今の中国共産党政府がチベット自治区や新疆ウイグル自治区でおこなってきたように。
しかし為政者の思惑に反して、彼らの音楽はAfrican-Americanと交流しながら豊かな文化を継承していく。bluesやjazz、 rockに多大で基盤にもなるような貢献をしてきたのは驚きであり、Charley PattonやJimi HendrixがNative-Americanにルーツを持っていたとは更に驚きだった。
映画のタイトルになっている「Rumble」を聴いて思い出すのは、Pulp Fictionでの挿入歌(John TravoltaとUma Thurmanがバニラシェークを飲む、あのシーン!)。
米国のロック史に軌跡を遺した偉大なロックアーティストたちに影響を与えてきた超絶演奏。インスト曲にも関わらず放送禁止になったというくらい、発表当時大きなインパクトを持って受け止められた証拠。
Pulp Fictionでこの曲をはじめて聴いて、「めっちゃカッコいい!」と震えたことを思い出す。