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ブラック アンド ブルー評論(20)
危険な町並みを巡回する時の目線が、話が進むにしたがって鋭くなってくる。
それは、元軍人だからであり、軍人だからこそ敵との戦いもハラハラドキドキさせられる。
最近、CGを多様する映画が多いが、ハラハラドキドキするような、このような映画は、やっぱり、面白い。
主人公vs汚職警官という基本構図なのだが、地域住民(黒人)の警察への嫌悪感が背景にある。これで町で孤立する女性警官が成立。とてもうまい設定だった。
ストーンズのアルバムタイトルと同じだなくらいに思っていたが、ブラック(黒人)でブルー(警察)というタイトルもいい。
ノーマークだったが、なかなか深みのあるクライムサスペンスだった。
アクションシーンも一つ一つの過程が丁寧に描かれているので、小さいながらも胸躍る展開が続きました。
こういう作品が広がっていってくれたらなと強く願います。
ニューオーリンズだからPDNOなんですね。
荒廃ぶりに『ドント・ブリーズ』のデトロイトを思い出しました。「黒人差別がいまだに根強く残る」みたいに形容されるディープサウスということで、初っ端から昔と変わってないと焦ります。
警官も随分ハイテクになってるんですね。
グリロンは味方だとメチャメチャ頼りになりますが、敵だと頭も切れて勝てる気がしないです。
タイリース・ギブソンは見かけ強面なのに、ここでは気弱というか事なかれ主義で流されやすい性格設定とのギャップが新鮮でした。
ナオミ・ハリスも主役はるようになりましたか。肝が座ってる感は出てましたが、もう少し経験が生きるようなところがあると良かったかも。
殺害した人物が同じ警官だったことから追われる身となってしまうクライムサスペンス。
汚職警官や黒人差別がテーマとなっている、サスペンスとしては王道なシチュエーションと展開。
多分に漏れず、警官の黒人に対するあたりは理不尽。警官の汚職事件も頻発していることから、町の住人は警官を疎ましく思っている。
自身も黒人であり、恐らく以前は仲間であったであろう街の住人達からも、裏切り者とまではいかなくとも、警官になったことで距離を取られる主人公。
汚職警官や、策略によりギャングにも追われるし、絶体絶命の展開。
ボディカメラがキーアイテム。
潜入じゃなくて、もうそれを警察に渡しちゃえば良いじゃん、なんて思ったけど、成程そもそもそんなことをしたら内部の仲間に渡っちゃう可能性もあるしね。
前述の通り、王道な作品だけど、話の内容も非常にわかりやすいし、且つ主人公の置かれている立場や苦しみも良く描かれている。激しい銃撃戦も伴い、あっという間の2時間弱だった。
ベストキャラはマウス。完全に巻き込まれた立場なのに、逃げるか残るかアリシアに詰め寄られたシーンはちょっと可哀そうだった(笑)
因みに、銃撃現場に出る際、アリシアの前に現れたのは、何の関係もないただの車上荒らし?