ラビッド(1977)
プロット
カナダ
01月01日 1900 上映
タッチダウン(1977)
プロット
アメリカ
05月27日 1978 上映
ヒッチハイク(1977)
プロット
アメリカ
01月01日 1900 上映
ザ・ディープ(1977)
プロット
アメリカ
07月23日 1977 上映
霧の旗(1977)
プロット
日本
12月17日 1977 上映
若い人(1977)
プロット
日本
04月29日 1977 上映
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サスペリア(1977)評論(20)
公開当時「決して、ひとりでは見ないでください」というキャッチコピーや1000万円のショック保険などの話題で有名になったダリオ・アルジェントのホラー・ムービー。
しかし、公開から30年以上が経過し、こちらがすっかり残酷描写に慣れてしまったせいなのか、魔女伝説といっても日本人にはピンと来ないせいなのか、恐怖はほとんど感じられなかった。
バレエ学校の外観や廊下の赤、ネオンの赤、血の赤(ただし、この赤は朱赤に近くていかにも作り物っぽいので萎える。本物の血はもっと赤黒い)など、“赤”の多用は後のデヴィッド・リンチ作品などに影響を与えているのかもしれないなと思った。
結局、一番気味が悪かったのは、天井から蛆虫が落ちて来るシーン(髪に蛆虫が絡まってたら、誰でもギャーギャー騒ぐ!)で、
一番不気味だったのは、冒頭ヒロインのスージーがドイツのエアポートに到着し、自動ドアから土砂降りの外へ出た後にドアが閉まるアップだった。
あのシーンは、ヒロインが遭遇する惨劇の前兆として秀逸なシーンだったと思う。
ゴブリンの音楽も有名だが、これは時代を経ても、不気味に響いている。
怪しげな役柄のイメージが強い若き日のウド・キアが至極真っ当な精神科医役で出演。
のシーンは秀逸
そこに被ってくるゴブリンの音楽
映像に被る色彩
昔観た時は怖かったな!
(オリジナル版は初鑑賞)
美術が美しい。
ルカ・ グァダニーノ版を先に見ていたので、登場人物、話しの筋を比較して見られたのが楽しかった。
エクソシストやオーメンに次ぐホラー映画の有名作品にも関わらず、近年なかなか観る事ができなかった作品ですから今回の4Kでの色彩の鮮やかさ、音響の鮮明さは大変有意義なことで関係者の皆様に感謝です
ひとりでは決して観ないで下さいの宣伝文句は伊達ではありませんでした
お話は基本ローズマリーの赤ちゃんを思わせます
そこに本作公開の前年にヒットしたブライアン・デ・パルマ監督のキャリーでの色彩効果と女学生を主役に据える作りを合体させたものと言えます
美術のレベルが凄まじく高くため息がでます
アールデコ調の室内セットは、色彩、幾何学的パターン、花や植物をモチーフにしたデザインで徹底して統一されています
調度品や壁紙、小物の小道具に至るまで、神経が行き届いており見事につきます
壁紙にはグスタフ・クリムト風の紋様と色彩が見られます
ドアの天窓はエクトール・ギマールのパリの地下鉄の入口のデザインを思わせます
冒頭の夜の空港のモダニズムとの対比が効いています
空港の自動ドアを出るとき、外から風が吹き寄せて長いスカーフの両端が両腕のように彼女の背中に回ります
これからサスペリアの世界に拉致されていく恐怖の予感の演出が素晴らしいです
この腕の暗示が、最初の惨劇シーンの始まりの伏線にもなっています
そして、イタリアのプログレッシブロックの雄ゴブリンの素晴らしい音楽と音響
地の底の亡霊達のうめき声のような環境音楽と言うべきものは、40年以上昔にも関わらず今なお現代的で最先端です
何より色彩と照明の効果は舞台的で、とくに色彩をこれでもかと強調する画面構成は斬新そのものです
スポット照明が投影する色彩の計算は見たことないもので、唯一無二の映像体験です
夜の豪雨の中を走るタクシーのはねあげるしぶきがまるで鮮血の血吹雪のように見えます
練習場を避難所にしたシーンでの、消灯後の白いシーツの間仕切りが、真っ赤に補助灯に染まる演出も声が出そうなほどに美しいものでした
ストーリーのやプロットの細かい整合性を追及する作品ではありません
ホラー映画としての怖さや過激さを競う作品でもありません
この芸術性こそを存分に堪能すべき作品であると思います
それこそが本作を永遠の価値をもたらしている点であると思います