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03月01日 上映
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03月29日 上映
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03月29日 上映
座頭市地獄旅評論(2)
仇討ち話がふたつ。まぶたの中にひとり。
スパイ活動してたら好きになっちゃったみたいな展開。脚本の良さが際立っている作品。
旅先で出会った者達と市とのロードムービー。座頭市物語(一作目)、血笑旅、を監督した三隅研次。彼が撮る座頭市は、静かな時代劇だ。そして「市」個人の物語となっている。シナリオも面白くて、行く当てのない旅を続け話がどこに転がっていくか分からない面白さがある。ワンパターンではない。
あと、日本の風景、そして女性の撮り方が本当に良い。深く印象に残り、味のある作品です。日本のワビ・サビの描き方が本当に上手い(偉そう)。
とべた褒めですが、僕は「人間」を描いた映画が好きなんだろうなぁ。ずっと観ていたくなる。
座頭市シリーズを続けて観ていると、市は最強の居合いの達人であり、あまりに強すぎるので「眼が見えない」という設定がどこかに行ってしまう。ハンディキャップに思えない。人間ではないような錯覚に陥ります。
・・・がしかし、頃合いを見計らったように三隅研次監督の座頭市を観せられることで、市は紛れもなく人間であり、眼の見えない孤独な浪人なんだ、ということを思い出させてくれます。
この映画で忘れてはいけないのは成田三樹夫。かっこ良すぎです。