山内マリコの同名小説を原作に、同じ都会に暮らしながら全く異なる生き方をする2人の女性が自分の人生を切り開こうとする姿を描いた人間ドラマ。都会に生まれ、箱入り娘として育てられた20代後半の華子。「結婚=幸せ」と信じて疑わない彼女は、結婚を考えていた恋人に振られ、初めて人生の岐路に立たされる。あらゆる手段でお相手探しに奔走し、ハンサムで家柄も良い弁護士・幸一郎との結婚が決まるが……。一方、富山から上京し東京で働く美紀は、恋人もおらず仕事にやりがいもなく、都会にしがみつく意味を見いだせずにいた。そんな2人の人生が交錯したことで、それぞれに思いも寄らない世界がひらけていく。「愛の渦」の門脇麦が箱入り娘の華子、「ノルウェイの森」の水原希子が自力で都会を生き抜く美紀を演じる。監督は「グッド・ストライプス」の岨手由貴子。
あのこは貴族評論(15)
流されるまま生きる世間知らずな上流階級二人と、頑張っても、もがき続ける地方出身者の話。
地方出身の方の二人の姿には共感できましたが、一方の上流階級二人。最後のシーンで、お互いまだ未練たらたらのような終わり方も、単なる世間知らずとしか映らず、共感はできませんでした(だったら、離婚するなよ)。
映画 #あのこは貴族 (2020年)鑑賞
@オンライン試写会
題名どおりの映画
#門脇麦 と #水原希子 のダブル主演なんだけど、主人公の設定は逆の方が2人のイメージどおりじゃないかなと感じた。ただ、この組み合わせの方が面白かった。
久々に原作を読んでみたいと思う映画でした。
最初から最後まで、観る人をスクリーンの中に引き込みます!
これは岨手監督の力量ですね。門脇麦と水原希子のポテンシャルを最大限に引き出しています。
この、しっかり感はすごいですね。こんな映画撮れますか。
これは、皆さん観て欲しい!期待を裏切ることは絶対にない、傑作映画です!
もう慶應ってば!何も考えずに入学してきて、実はあれほどの階層があるなんて!!誰も教えてくれなかった。しかも一番上位階層にあるあの人たちの「普通」って、普通の「普通う」じゃなくて、もう文化も習慣も言葉も全然別世界の住民たちの「普通」なの。同じ花を見ても、色も形もあの人たちとは違って見えるにちがいない。というあっち側とこっち側の物語。あっち側の主人公、青木幸一郎(高良健吾)と結婚するあっち側の榛原華子(門脇麦)、こっち側で慶應中退しちゃう時岡美紀(水原希子)が中心となって物語が進む。しかし映画的にはディスられているような幸一郎の姿はどうだろう。あれほどの家系で将来のルートが決められていることに素直に覚悟し、羽目を外さず、傲慢にならず、あっち側にある「普通」を生きている。こっち側から見れば、鼻持ちならないのだろうけど、あっち側ではドロップアウトもせずに一族を大事にするナイスガイだと評価されているのだろう。
そういう意味では、深く考えさせられる傑作映画だ。あっちとこっちの垣根は「資産の量」の高さではないというあたり、どこまで理解されるのかな。